復路優勝後インタビュー
2016.01.03
<青山学院大学 原晋監督>
Q:みごと39年ぶりの完全優勝で2連覇を果たしました青山学院大学の皆さんです。
まずは原晋監督にお話を伺います。10区間トップでたすきをつなぎ切りました。
いまハッピーですか?
A:ハッピー指数300%に上がりましたね。はい。
Q:ただ復路は東洋大学、駒澤大学のプレッシャーがある中でしたが
今日も盤石の走りでしたね。
A:6区を走った1年生の小野田が120%のできでしたね。ほんとに素晴らしい快走でした。
あそこでほぼ優勝を確信することができました。
Q:今年は大きな重圧と注目の中での優勝となりました。去年の初優勝とは
気持ちの面で違う部分が多くあるのではないでしょうか。
A:前期は「今年も楽勝」というような雰囲気だったのですが、後期に入りまして
知らず知らずのうちに、我々のチーム、そして監督の私自身、そして選手
おのおのもプレッシャーになっていたのかなと感じました。
その中で全日本大学駅伝で負けて、逆にあの負けがチームの成長につなげることが
できたのかなと思います。
Q:今年も強すぎる青山学院大学でしたが来年もこのメンバーが6人残ります。
今後に向けて一言お願いします。
A:私どもは13分台、28分台が当たり前という組織になりました。これからも
ただ箱根駅伝の距離を走るだけの練習ではなく、スピード強化、距離強化の
両輪でチーム育成をしていきたいと思います。
<6区 青山学院大学 小野田勇次選手>
Q:原監督から「小野田選手が走って決めてくれた」という言葉がありましたが、
それを聞いていかがですか?
A:監督からそんな言葉が聞けると思っていなかったのでうれしいです。
Q:往路を終わった時点でも「ポイントは6区」と監督は言っていましたが、
スタート地点にはどんな気持ちで立ったのでしょうか?
A:神野さんと村井さんがずっとそばにいて声をかけてくれていたので、
緊張することなく楽しんで行こうと思いました。
Q:今回は1年生唯一のエントリーメンバーでしたが、やはり先輩は心強かった
ですか?
A:往路の先輩も復路の先輩もとても強いので、自分が変な走りをしても勝って
くれるだろうなという気持ちはありました。
Q:今後はどんな選手になっていきたいですか?
A:後輩をひっぱっていけるような先輩になりたいです。
<7区 青山学院大学 小椋裕介選手>
Q:7区を4年間走りました。そして2年連続の区間賞。
見える景色は4年間で変わってきたのでしょうか?
A:1年目から比べれば自分が勝負できる区間ということで、4年間しっかり
成長できたかなと思ってます。
Q:チームは2連覇。しかも今年は完全優勝も果たしました。
最高の締めくくりになりましたね。
A:そうですね。それもそうですし、一緒にやってきた学年のみんながいつもは
7区は途中には応援はいないのですが、無理やり間に合わせて応援しに
来てくれて、神野、久保田、山村、村井らが途中でいてくれたので
それが力になりました。
<8区 青山学院大学 下田裕太選手>
Q:初めての箱根で区間賞。いかがでしたか?
A:前の先輩がたがとても差を開いてきてくれたし、自分も8区を走るとしたら
絶対に区間賞を取れるという気持ちでもあったので、とてもリラックスして
走ることができました。
Q:タイムもこの暑さの中で歴代3位という記録でした。
A:本当は区間新を狙いたいという気持ちでいたのですが、気温が高かったので
あとは後ろをどれだけ差を広げられるかというのを考えて走りました。
Q:箱根デビュー。何点になりますか?
A:100点はあげてもいいんじゃないかと思います(笑)。
<10区 青山学院大学 渡辺利典選手>
Q:今もかけていらっしゃいますが、ここまで9人がつなげてきたたすき。
まず肩にかけた瞬間、どんな感触だったんでしょうか?
A:冷たいな(笑)。汗で。汗で冷たいなと。絶対につないでやんないと
僕がここで終わらせるわけにはいかないという使命感に駆られました。
Q:そして大手町では「利典」の大合唱の中、フィニッシュテープを切りました。
どんな気持ちでした?
A:最高ですね。一生にない経験なので最後の学年でみんなに迎え入れてもらって
沿道の皆さんも最後まで緑色が途切れずにあって、最高のフィニッシュでした。
<1区 青山学院大学 久保田和真選手>
Q:2年連続1区。さらに区間賞とチームに勢いをつけましたが、集団から前に
出た瞬間というのはどんな気持ちだったのでしょうか?
A:ハイペースで進んでいたので、ちょっと早くすれば選手は離れるかなと
思って勢いよく行きました。
Q:この4年間、2度の総合優勝を成し遂げました。振り返っていかがですか?
A:ここに青山学院を選んだ理由としてチームを優勝させたいという思いが
強かったので、それが2回もできて本当に良かったと思います。
Q:チームメイトには今何て言いたいですか?
A:チームメイトもそうなんですけど監督もそうで、ケガばかりしていても
それでも使ってくださった、信じてくれた皆さんに感謝したいです。
<2区 青山学院大学 一色恭志選手>
Q:2年連続、花の2区で各校のエースと戦いました。振り返っていかがですか?
A:久保田さんがトップで持ってきてくれたので、この差をもらって2位に落ちる
わけには絶対に行かなかったので、何としてでもトップをキープして秋山に
渡してやろうという感じで走りました。
Q:エースの意地というのを感じました。
A:東洋の勇馬さんと山梨のニャイロ選手に30秒ほど差があったので、まだまだ
自分の力は日本の学生長距離界では通用しないと痛感させられました。
Q:春からは最上級生になります。チーム、そして一式選手の今後の目標を
聞かせてください。
A:今年の東京マラソンに出走することと、3年生で同級の秋山と一緒にたすきを
つないで、秋山もうまく走れたので、来年も駅伝参加を目指してがんばって
いきたいと思います。
<3区 青山学院大学 秋山雄飛選手>
Q:同級生からのたすきリレーはいかがでしたか?
A:同級生というだけあって、一色は同じ3年生の中でもずっと最前線で走って
きたのでここで自分も快走して、一色を安心させてやりたいなという気持ちが
ありました。
Q:ご自身も3年目でようやく走れた箱根での区間賞でした。
1日経って今、どんな気持ちですか?
A:2年間ずっと箱根を走りたいと思いつつも、かなわなかった夢だったので
今日朝起きて「あ、俺、箱根を走ったんだ」って、やっと実感がわいたという
気分でした。
Q:ただ箱根を走ったというだけではなく、チームの総合優勝にしっかりと貢献する
走りでした。
A:2年のときの全日本大学駅伝で、6位という不本意な結果に終わってしまったので
今回は自分のやりたいことをやって、悔いの残らないように走ろうと決めて
走っていました。
<4区 青山学院大学 田村和希選手>
Q:中継所では秋山先輩のガッツポーズにガッツポーズで応えて走り出しました。
あの時の気持ちを教えてください。
A:テレビで途中見ていて、秋山さんがあんな笑顔で走っているのは初めて見たので、
笑顔でガッツポーズをしてくれたので、僕もそれに返して。それを力にして
走ろうと思いました。
Q:2位との差を大きく広げましたね。
A:タイムは昨年より50秒くらい遅かったのですが、しっかり後続を離せたという
ことでチームに貢献できる走りができたんじゃないかと思います。
Q:これから青山学院大学のエースとなっていくことが期待されます。
意気込みをお願いします。
A:今年は一年間うまくいかないことがあって、あまり成長していない部分もあるの
ですが、3年目はしっかりと、特に下田や中村と中心になって同級生で力をつけて、
一色さん、秋山さんといった先輩を超えられるような存在になって行きたいと
思います。
<5区 青山学院大学 神野大地選手>
Q:全員で勝ち取った完全優勝ですね。
A:昨年は終わってみたら勝ったなという感じでしたが、今年はチーム全員で本気で
狙いに行って勝つことができたので昨年以上の喜びを感じています。
Q:この一年はプレッシャーもありました。ケガもありました。
その中で力の源となったのはどういったことだったのでしょうか。
A:チームはプレッシャーの中でやっていましたし、自分自身も故障で1年間苦しんだ
のですけど、監督がいつも前向きな言葉を自分にかけてくれて、故障していた
時も今やれるべきことをしっかりやろうという気持ちでやれましたし、周りの
4年生が僕の穴を埋めてくれてチームをまとめてくれたので、監督と4年生に
今は感謝の気持ちでいっぱいです。
Q:改めて神野選手にとって、山登り、箱根駅伝というのはどういうものですか?
A:自分の人生を変えてくれた大会だと思いますし、山だけじゃないというところを
これから自分は証明していきたいと思うので、実業団に行ってマラソンだったりで
上を目指して頑張っていきたいなと思います。