法政大学 西池和人選手インタビュー
12月5放送
松島アナ:入学前から痛めていた両太腿のために
満足に走れなかった1年半っってのは、
今振り返ってみていかがですか?
西池選手:もちろん、自分はレースに出ていないっていうのは、
本当にもどかしく思ったんですけど、
それ以上に、故障してこなかった自分が
少し前まで故障していて、
しっかりその中でできることっていうのを
やろうっていうふうに初めて思えたのが
良かったのではないかなと思っています。
またその中で色んないい経験をしましたし、
色んな方の話を聞いたりして、
自分自身また生まれ変わってというか、
もっと強くなって帰ってきたかなって思っています。
松島アナ:故障も治り夏合宿から本格的練習を再開し、
箱根予選会でチームトップの個人18位でゴールし、
法政大学の3年ぶりの箱根駅伝復活に貢献しました。
このレースを振り返って、自分の走りの出来は?
西池選手:昨年は29秒差で箱根駅伝に出れず、
そこで10番手になってしまったのが自分であったので、
やはり今年は箱根駅伝の予選会の借りを
しっかり箱根駅伝の予選会で返す
というような思いを持って挑みました。
松島アナ:自分の中で点数をつけると
何点ぐらいの出来だったですか?
西池選手:点数をつけるのは難しいんですけど、
まずは自分自身のしっかりとした自信を持てたレースだったので、
合格点とだけは言っておきたいなと思います。
松島アナ:特に自分の中で自信を得られたところっていうのは
どの辺りですか?
西池選手:やはり20キロという距離を
しっかり対応できて走れたっていうところが
一番だったと思います。
松島アナ:20キロに関しては
少しまだ自分のなかで不安というのは
あったんですか?走る前は。
西池選手:昨年失敗してしまって、
誤魔化しがきかない距離だとは
自分の中で分かっていたので、
その面しっかり練習を積めてきたので
安心感もあったんですけど、
やはり少し不安はあったので、
その辺を20キロのレース、
予選会でしっかり取り払えたのが
良かったかなと思っています。
松島アナ:箱根駅伝はどういう存在か。
西池選手:ずっと高校の時から、
世界で勝負するっていうような目標を
持ってやってきているんですけど、
そのなかでチームとして色んなことを乗り越えて、
また自分自身を成長させてくれるのが
箱根駅伝だと思っているので、
大学にきてチームとしてやる箱根駅伝っていうのは
欠かせない存在だなと思っています。
松島アナ:どの区間を走りたいっていう思いは今の時点でありますか?
西池選手:やはり今年はしっかり1区を走って、
法政大学のタスキっていうのを1秒でも
早く次の走者に1番で渡したいなと思っています。
松島アナ:1区っていうのは走りやすいんですか?
西池選手:走りやすいですね。
人がいるので力を使って走るっていうのもそうですけど、
自分自身の走りができれば
本当にいい結果につながってくると思うので、
それを楽しみにできる区間ではないかなって思っています。
松島アナ:ライバルとして意識する選手は?
西池選手:同じ学年だと大東文化大学の市田孝であったり、
中央大学の新庄翔太で、
1つ上の学年だと早稲田大学の大迫傑さんですね。
活躍しているのが自分の中で、
もちろん情報はたくさん入ってくるので、
それを刺激にしてずっとやってきたかなっていうふうに
感じています。
松島アナ:大迫先輩は、日本のトップでやってますけど、
どういう方ですか?
西池選手:本当に良い方ですし、
自分も高校時代からずっとお世話になっていて、
負けず嫌いっていう印象を1番に覚えました。
松島アナ:高校時代から活躍を続けてきて、
挫折を味わったことはありますか。
西池選手:覚えてないですね。
挫折というものを味わってはいるとは思うんですけど、
それを全部力に変えて今があるので、
特にこれといったものはあまり覚えてないです。
松島アナ:という事は大学に入る前にした故障も、
その後の苦しんだ時期も挫折とは捉えてないんですね?
西池選手:そうですね。それがあって今の自分があるわけですし、
高校時代怪我なく3年間やって来れて、
少し休憩って言ったら何ですけど、
そんな形になったのかなって捉えてます。
松島アナ:こうやってお話を聞いていくと、
西池選手ってすごいプラス思考というか前向きですよね?
西池選手:そうですね。それだけが取り柄かなと思うので。
自分の考えとして、競技をやっていくなかで、
マイナスになることっていうのは
考えたくないっていうのはあるので、
それだけは自分の取り柄にしていこうと思っています。
松島アナ:今後どういう選手になっていきたと考えていますか。
西池選手:日本の長距離がアフリカ勢という
強い壁に阻まれているっていう現状があるので、
それを打破していくような選手に、
それの第一人者になれれば良いかなというふうに感じています。
松島アナ:そこを打破するために必要なものって
何だと考えてますか?
西池選手:もちろん日々のトレーニングもそうですし、
これからの生活など色々あると思うんですけど、
とにかく勝ちたいという気持ちを持つことではないかなと
思っています。
松島アナ:最後に、西池選手にとって陸上とは聞かれたら何と答えます?
西池選手:自分の人生の全てだと、強く言いたいと思います。
箱根駅伝への道はPodcastでも配信中です!