法政大学 坪田智夫コーチインタビュー
12月4日放送
長谷川アナ:引退後、母校、法政大学のコーチに就任した経緯は?
坪田コーチ:現役を終盤に掛かって指導者っていうことも
頭に入っていたので、
箱根で成長させてもらったので、
話をいただいた時は少し悩みましたけれども、
なんとか母校を強くしたいなっていう気持ちで
引き受けさせてもらいました。
長谷川アナ:やはり、あのオレンジのタスキが
箱根を走ってないというのが
ここ数年続いてたわけですけども、
外からご覧になっていて、
寂しいものを感じてらしたんですか?
坪田コーチ:各大学さんが大学をあげて、
非常に力入れてやってきているなっていうのは
外から見ても感じていたので、
そこをなんとか立て直したいなって思いで戻ってきました。
長谷川アナ:法政大学で若い選手たちと対峙してみて、
どのように感じましたか?
坪田コーチ:競技に対して目標を設定するっていうのが
全体的にできていなく、
箱根に出たいっていうそれぞれ思いはあるんですけど、
それに伴った行動が見ていて
出来てなかったっていうのがあるので、
それはちょっと厳しく指導してきました。
長谷川アナ:それに伴った行動っていうのは、
何をやらなきゃいけないんですか?
坪田コーチ:本当に基本的なことですよね。
きっちり練習をやるとか、きっちり挨拶をするとか、
きっちりした生活をするとか。本当に基本的な所が
彼らはできてたと思ってやってきたとは思うんですけど、
コニカミノルタっていうところで陸上やらせてもらって、
世界を目指した選手たちとやってきたなかで、
そこの大きなギャップがあったので、
そこは徹底してやってきましたね。
長谷川アナ:練習に対してウォーミングアップから始めて、
そして練習に入って、それからダウンをするという流れが
あると思うんですがその辺りのやり方っていうのは、
どうだったんでしょうか?
坪田コーチ:朝練習に関しても、しっかり朝早く起きて
ウォーミングアップっていうのも出来てませんでしたし、
それが大きな故障の原因につながっていると思ったので、
グラウンドまで朝練習のウォーミングアップを
強制的にやらせたりとかですね。
ダウンなんかも時間をかけてしっかりダウンをやらせたり、
補強運動に関してもメニューを作って補強をやってもらったり。
最初は強制なんですけど、だんだんその意図が、
ここ2年、3年でですね、ようやく、選手たちが
やらされている練習から、自らやっていく練習に
変わってきたのかなっていうのは、
今年1年ですかね、非常に感じてます。
長谷川アナ:坪田コーチが出場されていた13年前の箱根駅伝と
今の箱根駅伝の違いはありますか?
坪田コーチ:当時、13年前の箱根駅伝と今の箱根駅伝っていうのは、
おそらく指導者も大きく変わってますし、
練習のやり方、大学の力の入れ方、全部変わっているので...。
もしかしたら当時の実業団の意識が今の大学生の意識ぐらい、
練習量も全て、それぐらい変わっているのかなっては
感じています。
長谷川アナ:その辺が少し、法政大学としては、
進歩の具合がちょっと他の所に比べると
遅かったっていうことなんですかね?
坪田コーチ:もしかしたら、他の大学から10年ぐらい
遅れてるのかなと思ってるんですけど、
これからいくらでもやりようはあると思うので、
これからまた新しい法政として
強くなっていく大学ではあると思います。
長谷川アナ:箱根駅伝の区間配置はどの程度固まっていますか。
坪田コーチ:ある程度のポイント区間っていうのは
もう固まってきているので、
あとはいかに良い状態でスタートラインに
立たせるかっていうことが
大きいと思うので、その辺に重点を置きながら
これから1か月過ごしたいと思います。
長谷川アナ:我々が1番気になるのは、
箱根の場合は山の登りと下りという
非常に難しい区間があると思うんですけどその辺りは?
坪田コーチ:法政大学としてはシードを目指すので、5区と6区、
山に関してはそんなに大きな貯金は必要ないと思うので、
その分借金をしないというか大きく外さないという選手を
うまく使いながらオーダーを組みたいと考えています。
長谷川アナ:5区、6区に関しては、
上手くはまりそうな選手がいますか?
坪田コーチ:そうですね。今固まってきてますし、
シードを目指す区間順位で走れるのかなと、
なので山に関してはある程度計算が
成り立ってきているのかなと思っています。
長谷川アナ:1区、2区、法政大学というと
オレンジのタスキが1番先頭で1区を行くみたいなイメージが
あるわけですけども、その辺りはいかがですか?
坪田コーチ:1区はもう固まっているので、1区で何とか良い順位で、
区間賞を狙わせるような選手を
そこに配置して勝負したいなと思っています。
長谷川アナ:法政大学としては久しぶりの箱根ですけども、
今回の目標をずばり、どの辺りを目指していきたいというのを
お願いできますか?
坪田コーチ:3年ぶりの箱根駅伝ということで、本当に思い切って、
失うものはないので、思い切った走りをしてもらって、
結果シード圏内っていうのが得られればと思っています。
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