國學院大學 前田康弘監督インタビュー
11月16日放送
槇嶋アナ:出雲駅伝の結果を踏まえて、
ここまでのチームの状態はいかがですか?
前田監督:出雲は結果10番という事で、
チームが目標にしていた8番には届かなかったんですけれども、
収穫と課題が明確に見つかったという点では
良かったレースかなと思いますし、
記録会とかでも上の選手も下級生も自己新を
更新してきていますので
ここまでの流れはまずまずかなと思います。
槙嶋アナ:今シーズン始まる前にまず考えたこと、
チームのスローガンはどんなものですか?
前田監督:2年連続シード権を獲得はできたんですけれども、
もう一度原点に返ろうという事で、
原点回帰という事を目標にしてまして、
チームとしては昨年の4年生は主力が多かったもんですから、
それが抜けたということで、
今年は育成年かなというところはあったんですけれども、
そうはいっても選手は箱根に向けて
しっかり力を付けてきていますから
しっかり勝負していきたいと思っています。
槇嶋アナ:各学年で中心となる選手、期待している選手は?
前田監督:4年生は前回の箱根を経験している中山、
キャプテンの上野、端坂、
その三人がしっかり今年も仕事をしてくれれば、
良い展開に持ち込めるんじゃないかなと思います。
槙嶋アナ:上野選手のキャプテンシーというのはいかがですか?
前田監督:もともとはおとなしい子なんですけれども、
内に秘める熱いものがありますし、
徐々にではありますが視野も広がって、
チーム全体を見ながら下級生を励ましたりとか
そういった姿も見ていますので、
ここまで非常にうまくチームを
まとめているんじゃないかなと思います。
槙嶋アナ:中山翔平選手についてはいかがでしょう?
前田監督:中山は、みてくれが坊主でファイター
っていう感じなんですけど、
ただやんちゃなだけじゃなくて、
このところは実力も付けてきていますし、
考える陸上も身につけてきていますので、
非常に成長してるんではないかなと思います。
槙嶋アナ:出雲でもサングラスをして走っていたんですが、
そのあたり、違う考えを持っているんですかね?
前田監督:サングラスをつけると注目されているというか、
カッコいいと思っているらしくて(笑)、
そういうのもプラスに働くんであればいいかなと
思うんですが、この前ナイターのレースで付けていて、
こけそうになってたんで、ふざけるなとは言っておきました(笑)。
槙嶋アナ:個性的という面では際立ってますよね?
前田監督:そうですね。
槙嶋アナ:そして3年生ですが、なんといっても寺田夏生選手は
箱根でも毎年注目されるんですが、
今シーズンここまでいかがですか?
前田監督:寺田は1年の時は色んな意味で
実力じゃないところで目立ってしまったところがあるんですが、
今年は非常に充実してますし、チームの柱として、
前回の記録会で28分台も出ましたので、
実力で目立てるぐらいまで徐々に
力を付けてきてるかなと思いますので、
今年の箱根駅伝は楽しみにしています。
槙嶋アナ:力的にどの辺りが変わってきましたか?
前田監督:練習量というところ。
練習こなせる沢山を身につけてきたなあというところが、
1番彼の成長のポイントかなと思いますし、
彼も元々おとなしいタイプなんですが、
競技走るとなると熱いものを
レースでも練習でも見せてきてくれるようになったので、
チームの柱、エース格と言えるところまで
成長してきてくれていますね。
槙嶋アナ:前回の箱根では5区でも非常に良い走りがあったんですが、
今回もその辺りを視野に入れてという事になるんでしょうか?
前田監督:そうですね。もちろん5区で彼を使うんであれば、
しっかりアクセントとなる稼げる区間になるかなと考えてますが、
まだまだ選手層が薄いですから2区というところも考えてますので、
今後の周りの選手の成長、結果、そこを含めて、
寺田をどちらに配置していくか考えていきたいと思っています。
槙嶋アナ:育成の年というお話もあったんですが、
1、2年生こちらはいかがでしょう?
前田監督:素材的には非常に面白い選手が豊富にいるんですけども、
まだ1年生に関しては20キロという距離とか、
結果も含めてもう一歩というところもありますが、
2年生は7、8人ぐらい戦力になりそうな選手がいますので、
その中から、ここからの状態と結果を出したものを
使っていきたいと思っています。
槇嶋アナ:今回の箱根駅伝の目標は?
前田監督:テッペンというか頂点を究めたい、
頂点に立ちたいという気持ちはありますけど、
まだまだ戦力がそこまでありませんので、
確実に上位をうかがえるチーム作り、
連続出場をまずはして、
國學院の陸上部の伝統を
しっかり作っていきたいと感じています。
槙嶋アナ:その伝統を作るうえでライバルとなるのが
母校の駒澤大学ですが、
その辺り、どんな意識ありますか?
前田監督:まだ駒澤大学をライバルと言えるまでの力はないですけれど、
今後そういうふうな同じところで勝負できる、
大八木監督がライバル視するようなチーム作りも、
もちろんして行きたいというふうには考えています。
槙嶋アナ:そのために一歩づつ、今年もまた足場固め、
成長の1年になりますね?
前田監督:そうですね。とにかく一歩一歩で、
去年10番でしたから、また8番というところを目標に
掲げて頑張っていきたいと思います。
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