駒澤大学OB、髙林祐介選手、全日本ふり返り
11月7日放送
全日本大学駅伝でゲスト解説をしていただいた
駒澤大学OBの髙林祐介選手による
今回の全日本大学駅伝のふり返りなどを伺いました。
松島アナ:今回の全日本大学駅伝、
全体としてどういう印象を持ちましたか?
髙林選手:やはり、東洋大学が前半からしっかりと
前の方でレースをしていたので強さを感じましたね。
松島アナ:そんななかで、8区で初めてトップに立った駒澤大学は結局、
優勝ということになりました。
髙林選手:そうですね。最終的に8区で逆転ということでしたけども、
それまでの選手がそれだけ粘れていたということ。
トータルで見ると8区で決まったということだと思うんですけど、
それ以外の選手が頑張ったっていうのが
1番大きいのかなと思います。
松島アナ:出雲駅伝では1区の出だしから良くなくて、
なかなか立て直すことができなかったんですが...。
そんなにない短い期間のなかでしっかりとチームが
立て直しできたということになりますか?
髙林選手:そうですね。ある意味"らしさ"みたいなものが出せたかなと。
今までの駒澤大学らしさというか。
誰かが抜けるのではなく、
しっかりつないで繋いでつないでいって、
その中で今のチームには窪田というエースがいるので、
それをうまく最後につないだので、
レースの流れとしてはそういうレースもアリかなとは思います。
松島アナ:今でてきた"駒澤大学らしさ"というのは、
髙林さんが駒澤大学に在籍していたころからあったものですか?
髙林選手:というか、僕たち以前の先輩方からしっかり外さないというか、
はじめて出てきてもしっかり走るっていう安定感みたいなものが
駒澤の伝統としてまだ残ってはいると思いますね。
選手達が知ってか知らずかはわからないですが、
受け継がれているのかなというのは感じました。
松島アナ:その"駒澤らしさ"というのは、どうやって
チームの中で大きくなっていくんですか?
髙林選手:それはやはり日々のトレーニングの中で
監督に檄を入れてもらったりだとか、
そういった練習だったり生活の中で自然に培われていくもので、
何かこれをしたからというものではないと思うんですけど...。
松島アナ:やはり、監督の檄っていうのは相当効きますか?
髙林選手:効きます!!
普段練習でも檄を入れていただけますけど、
それが試合になってすごい力になることは間違いないので、
そういった部分は大きいと思います。
松島アナ:練習の時は、ガンガン怒られるんですか?
髙林選手:基本的にはそんなにないんですけど、
ちょっと遅れちゃったりする選手には
結構激しく言われるので、言うべき選手にはいうと思います。
松島アナ:今でも駒澤大学時代の色んなシーンを思い出すことってあります?
髙林選手:はい、いくらでも...。(笑)
僕だけじゃなく、他の選手のことも。
話し出したらキリがないです。
松島アナ:髙林選手にとって、駒澤大学というところはどういう場所でした?
髙林選手:やはり、色々なことを勉強させたいただいた場所かなと思います。
松島アナ:1番その中でも学んだことってなんですか?
髙林選手:個人、自分自身だけじゃなく、
チームとして全体を見る力をつけさせていただいた
場所だと思います。
松島アナ:それが全体の強さにつながっていくんですかね?
髙林選手:そうですね。
いきなりそれができるかというと、そうではないんですが。
1年から4年の4年間のなかで、
選手それぞれが感じ取って培われていくことだとは思います。
松島アナ:出雲5位で今回優勝した駒澤大学、
ずっとトップを走り続けて強さを見せた東洋大学。
2か月後になる箱根駅伝、今の時点で髙林さんは
どういう予想を立てらっしゃいますか?
髙林選手:一概には言えませんが、
全日本優勝したからといって一歩リードっていうような
レース展開ではなかったので、逆に駒澤はここで
優勝できてますが、東洋大学は今年まだ優勝がないので...。
その優勝というものをどれだけ自信を持って、
あと2か月練習なり、生活でうまくプラスにしていけるかが、
駒澤にとってはカギになりますし...。
東洋大学としては7区までは内容では勝ってたと思いますし、
8区の服部選手に関しても悔しい思いをして、
1年生であの役はなかなか厳しい状況でしたけど、
それは必ず生きてくると思います。
そういった悔しさが東洋大学にはあると思います。
それぞれの大学の選手がどれだけ箱根に対して思いを持って、
チーム一丸となって取り組めるかが、
結果につながるのかなと思います。
松島アナ:出雲優勝の青山学院は今回参戦していなかったので除きますが、
その他のチームは駒澤、東洋とは少し差があるという印象ですか?
髙林選手:この2つの大学は堅実っていう印象をすごく受けました。
ただ全体的には区間記録を見てもレベルは上がっているので、
なかなか、この2つの大学も1つの区間でも失敗してしますと、
すぐ後ろに来られてしまうというのはあると思うので、
全然油断はできないのかなと思います。
松島アナ:今日のレース、全体の流れ、結果を受けて、
大八木監督は選手にどういった声をかけると予想されますか?
髙林選手:まあ、すぐに合宿に入ると思いますが、
目標を箱根に向けていると思うので
選手も驕らないとは思うんですが、
そういった部分はちょっと気を付けるのかなとは思います。
松島アナ:最後に、髙林選手にとって大学駅伝というのは
どういった舞台でしたか?
髙林選手:1つの駅伝という競技の中ですけど、
人間として勉強になることが非常に多かった。
駅伝の中で走る選手、走らない選手、
良かった選手、悪かった選手は
いるとは思うんですが、
これは必ず将来にプラスになるようなことなので、
今をしっかり頑張ってもらいたいと思います。
松島アナ:競技の方も頑張ってください。
髙林選手:頑張ります。
松島アナ:当面の個人の目標は何ですか?
髙林選手:まずは僕たちも実業団の駅伝がありますので、
しっかり後輩たちも頑張っていますので、負けないように。
ちょうど前の日にありますので、
刺激を与えられるような走りをするのが
OBの僕たちの役目かなと思うので頑張ります。
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