毎週火曜~金曜
「田辺晋太郎 あなたへバトンタッチ」内
20:40〜20:50放送中!
学生3大駅伝全てを中継する文化放送は、 年間を通して大学生長距離アスリートを追いかけていきます。この番組は箱根駅伝に出場する大学、学生ランナー、そしてすべての関係者を応援し、紹介していく番組です。
2012年10月28日
法政大学 成田道彦監督、予選会後インタビュー
10月23日放送
長谷川アナ:順位を聞いた時の最初の感想はいかがですか?
成田監督 :ええ。ほんとにほっとしました。
ここ2年間プレッシャーが大きかったんで。はい。
長谷川アナ:ここ2年間、ほんとに昨年なんかは
20数秒だったというふうに思うんですけど。
成田監督:落ちる時ずーっと次点でしたんで、
なかなか悔しい思いしてました。
長谷川アナ:そういう意味では今年はチームは変わってきましたか?
成田監督 :夏合宿を見てても、しっかり鍛えられてましたんで、
ある程度自信持って、一通り走れれば、
予選通るだろうという頭はあったんですけど、
ただちょっと今回はレベル高過ぎでですね、
ちょっと危なく、見誤るとこでしたけど。
長谷川アナ:各個人個人の今日の走りをご覧になっていかがですか?
成田監督 :去年までは設定よりも
だいぶ悪いのばっかりでしたんで、
今回はしっかり設定通り以上に走りしてくれました。
長谷川アナ:注目の西池選手ですが、
今日の走りいかがですか?
成田監督 :61分の設定で、余裕あったら最後だけ行きなさい
という話だったんで、その通りに15キロまでは
非常に我慢したんじゃないかと思います。
ほんとは、行きたいんだろうなと思ってましたけど、
1年半のブランクなんで、それやってしまって潰れたら
チームのためになりませんのでね。
長谷川アナ:去年までと今年と一番チーム何が変わってきた、
というところありますか?
成田監督 :多少層も厚くなりましたんで、まだ少ないんですけどね。
ただこれに田子が入ってきますので、
エースが今日走ってませんので。
あとは4年生の大森もいます。
長谷川アナ:そういう意味では、ちょっとまた箱根本選に向けては
上積みは期待できそうなところでしょうか?
成田監督 :そうですが、箱根駅伝走ったことのない連中ばっかりなんで、
どうやって作っていくのかをやらないと、
一人で走れるのかどうかもまだわかりませんので。
長谷川アナ:予選落ちを2年間で止めたとういうのは?
成田監督 :そうですね。大体1年間で収まってたんですけど、
久しぶり、というかもう何十年ぶりに2回連続でしたんで、
まあ今回落としたらほんとに長距離崩壊するかな
と思いながらちょっと危機感がありましたけど。
長谷川アナ:本選に向けての抱負・目標、いかがですか?
成田監督 :目標は、みんな簡単にシード権って言ってますが、
そう簡単にはいかないとは思うんですけども、
やっぱし、やるからにはシード権が欲しいのと、
それでこの選手たちが今年走ってどれだけ、
次に繋げられるのかそういうのを見たいと思ってます。
2012年10月28日
日体大・別府健至監督、予選会後インタビュー
10月23日放送
長谷川アナ:おめでとうございます。
別府監督 :ありがとうございます。
長谷川アナ:箱根駅伝予選会トップ通過になりました。
別府監督 :そうですね、それぞれが予定通りの走りしたと思います。
長谷川アナ:それ非常に重要なことだと思うんですが、
監督、あるいはチームの中で
各選手の設定タイムっていうのがあったと思うんですけども、
それをほとんどの選手がクリアしたということでしょうか?
別府監督 :そうですね。服部が引っ張って、15キロあたりまでいって、
後半5キロはかなり上がったんじゃないかなと思います。
14分台であがっと思いますよ。
長谷川アナ:14分台であがったというのは、
予想以上ということですか?
別府監督 :みんなが余裕持ってたのかと思います。
確実に獲ろうってことで、
あえて服部にペースメーカーをさせて、
何人かが単独走させましたけども。
長谷川アナ:そういう意味では、かなり手応えを持って
今回の予選会にこう入っていったということでしょうか?
別府監督 :そうですね、いい仕上がりはしてました。
長谷川アナ:その仕上がりのままの結果が出たと。
別府監督 :そうですね、はい。
やっぱり本来のやったことがしっかりとして結果に出る。
そういうチームになってきたかなと思います。
長谷川アナ:レース中も安心してご覧になっていましたか?
別府監督 :そうですね今年は安心してました。
長谷川アナ:今回の予選会に出場したメンバーの中で
MVPといいますか監督の目にはいかがですか?
別府監督 :やっぱり1年生が頑張ったと思いますよ。
勝亦とか山中とかですね。
ほとんど、差はみんなないんで。
みんな頑張ったと思います。
長谷川アナ:今後の箱根駅伝本選に向けての取り組み方は?
別府監督 :現時点では11番目ですから、
やっぱりそれを10番に上げる、9番に上げる。
そういう、考えでやっていきたいと思います。
長谷川アナ:今年は一言で言って、
日体大はどのようなチームになってきましたか?
別府監督 :やっぱり総合力だと思います。
全員で戦う。そういう姿勢でやりたいなと思います。
長谷川アナ:じゃあ箱根本選でもその気持ちで。
別府監督 :そうですね。はい。
長谷川アナ:白のタスキを、箱根路で見るのを楽しみにしている
日体大の関係者・ファンの方たくさんいらっしゃると思いますが、
本選に向けて一言最後に頂けますか?
別府監督 :昨年はやはり不本意な成績で終わりましたので、
今年は、やっぱり日体は違うなという
走りを見せたいと思います。
2012年10月28日
山梨学院大学 上田誠仁監督インタビュー
10月16日放送
松島アナ:今のチーム状態は、いかがですか?
上田監督:よく育ってきてるなっていう感じがしますね。
色んなことをこう吸収して力に変える、
そういうパワーを秘めたチームに
成長してきたっていうふうに見てます。
松島アナ:そのあたりというのは、
昨シーズンまでのチーム以上と考えていいですか?
上田監督:そうですねタイム的にはそんなには変わらないんですけれども、
やはりそういう潜在的にこう蓄えてきた力という部分では、
今年はある程度持っているんではないかなと思われますね。
松島アナ:まあそんな中で力を蓄えてきた選手の
代表格といいますと誰になりましょう?
上田監督:そうですね2年生の井上というのが非常に元気で、
春先の、関東インカレのハーフで2位、
夏合宿明けた全日本インカレでも、10000mで5位。
トラックとロード両方で
強豪校のエース区間を走る選手たち相手に、
しっかりと戦い抜いてますので、
彼が非常に成長著しいと言えますね。
松島アナ:その成長した一番の理由ってのはどの辺りですか?
上田監督:練習をきちっとこなしてきたってこともあるんですけれども、
練習の中に、今年は、体幹の強化、それで深層筋。
深いところにある姿勢の維持に有効な筋力っていうのを
きちっと付けていこうっていう。
これは急に付くものではなくて、
ほんとにこう1年とか半年っていうスパンをかけて、
改善されるもんなんで、ちょうど1年いま、
去年から取り組んで、その、効果を少しずつ、
形に、井上が発揮してくれたなあと思います。
全然スピードのなかった選手なんですけれども、
全カレでは、ラストスパートをきかして
入賞ラインまでこぎつけたっていうのは、
私も、あれ?こんなスピードあったっけ?
って思ったとこもあったんで、
少しずつそういう効果出てきてんだなあっていう感じがしてますね。
2012年10月28日
中央浦田監督、順天堂仲村監督、出雲駅伝後インタビュー
10月12日放送
(中央・浦田春生監督)
槇嶋アナ:3位という結果、いかがですか?
浦田監督:久しぶりの、ベスト3に入れたっていうことで、
結果としては非常に満足してます。
槙嶋アナ:この結果を生み出した要因はどの辺りだったんでしょうか?
浦田監督:まずはやっぱり、1区の代田が、トップで、
繋いでくれたということがそれ以降の選手に、
いい流れを作ってくれたということだと思いますし、
実は、本人が全日本は1区をやらせてくれということで
1区起用ということもありましたので、
それなりに期するところは本人はあったと思います。
槇嶋アナ:大会前にちょっと今回ベストメンバーではないので、
5位、6位でもいいかなというお話もあったんですが、
3位という結果、これはいかがでしょう?
浦田監督:そうですね。順位的には先ほど言った通り満足してますし、
ただ他の大学が、少し取りこぼしがあったりっていうことで、
うちとしては助かった部分もあるんですけど、
それでもやっぱり順位を獲っていかなきゃいけないところで
しっかり獲れたっていうのは、
大きかったかなあというふうに思います。
槇嶋アナ:メンバーがまた戻ってきて、
今後の大会というのも楽しみになるかと思うんですが。
浦田監督:そうですね。どちらかというと10000の28分台を2人欠いた形で、
うちのチームとしてはまあ飛車角抜きでこの大会臨んだので、
逆に言えば外れた選手の気持ちを走った選手が、
しっかり受け止めて、粘り強く走ってくれたことが、
今日、3位に何とか食い込めたっていうところにも
繋がってきていると思います。
槇嶋アナ:全日本・箱根と、続きますけれども、
どのあたりこう目標を持って、練習されていきますか?
浦田監督:6月ぐらいまではなかなかチームとして
足並みが揃わなかったんですけども、
8月・9月でなんとかあの修正をしてやってきたことが、
少しずつ結果として出るようになってきているので、
まだまだですけども、しっかり先を見据えて、
気を引き締めながら、チームを作っていきたいとは思います。
(順天堂大学・仲村明監督)
槇嶋アナ:まずは今日の結果、いかがでしょうか?
仲村監督:順位的にはもうひとつくらい良ければ、
満点だとは思うんですけども、結果7番ですが、
レースの内容としては、非常に収穫があった大会かなあ
というふうには思います。
槇嶋アナ:特に1区、2区は非常にいい出だしになりましたよね?
仲村監督:そうですね。キャプテンの大池が、
すごい高い集中力を持って挑んでくれたので、
あれが全てだったかなあというふうには思います。
槇嶋アナ:そして田中秀幸選手も区間賞ですか。見事な走りでした。
仲村監督:そんなに調子は良くなかったんですけれども、
集中力がすごくある選手なので、
いい位置でタスキが来たことによって、
彼のポテンシャルを引き出すことができたのかなあ
というふうには思います。
槇嶋アナ:この1区、2区が4年生だったんですが、
今年の4年生というのは、チームにとってどんな存在ですか?
仲村監督:そうですね。非常に、才能豊かな、学生が集まった年なので、
彼らが4年の時に、何とかしなきゃいけない
っていうとこだったんですけども、
故障者ちょっと出してしまって
万全な状態で出雲は迎えられなかったんですけども、
箱根に向けてはきちっと怪我人直して、
万全の状態でスタートライン立ちたいなあというふうには思ってます。
槇嶋アナ:集大成の箱根に向けては、どんな目標を持って戦いますか?
仲村監督:前回の7位がまぐれだと言われないように、
今年も確実にシード権を獲って、
また翌年に繋げていきたいなあというふうに思います。
槇嶋アナ:シードを獲って、どチーム内の雰囲気っていうのは
変わりましたか?
仲村監督:そうですね。
やれるんだというふうにはなってきてると思いますので、
それを大事に、育てていきたいというふうに思います。
槇嶋アナ:順天堂大学ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
仲村監督:非常に心配をかけた3年、4年間だと思いますけれども、
新たな伝統築くために、学生たち一生懸命頑張っていますので、
今後ともご声援のほどよろしくお願い致します。
2012年10月28日
青山学院久保田和真、出岐雄大インタビュー
10月11日放送
(青山学院大学・久保田和真選手)
槇嶋アナ :三大駅伝、初めて走りましたが、いかがでした?
久保田選手:まあ緊張もあまりなく、楽しく走ることができました。
槙嶋アナ :いい流れで来て3区で もらいました。
どんな気持ちで走りました?
久保田選手:もうちょっと離れてくるかなと思ったんですけど、
その1区・2区のいい流れを持ってきてくれたんで、
そのまま、強気な気持ちで、
流れに乗っていくことができました。
槙嶋アナ :チームを、トップに立たせるという
素晴らしい走りだったと思うんですが、
何点ぐらい付けましょう?
久保田選手:今日は100点付けれるんじゃないかなと思います。
槇嶋アナ :区間賞という結果はいかがですか?
久保田選手:区間賞は狙ってはいたんですけど、
どうなるかなあって感じだったんで、獲れて良かったです。
槇嶋アナ :でも大学駅伝というのはまた高校時代もね、
色々な経験されてますけども、雰囲気というのはどうでしょうか?
久保田選手:また違った雰囲気で異様な感じというか、
でもそれでも、やっぱ自分わくわくしていられたんで、
今日もいけるなあって感じでした。
槇嶋アナ :結果チームは優勝でした。これについては?
久保田選手:やっぱり優勝目指してやってたんで、
正直まだあんまり実感はないんですけど、
でも、ほっとしてる感じがします。
槇嶋アナ :これからまあ箱根までちょっと時間がありますが、
どんなことを考えてやっていきましょう?
久保田選手:夏合宿がちょっと、距離が落ちてるんで、
そこをしっかり、空き時間に、ちゃんと距離を踏んで、
やっていきたいと思います。
槇嶋アナ :最後は今日も出岐選手が
キャプテンとしていい走りを見せましたが、
どんな存在ですか?
久保田選手:やっぱり、尊敬する人ですし、
やっぱり決めてくれる人だなというふうに思いました。
槇嶋アナ :青学を選ん、この4年間でどんなランナーに
成長したいっていうふうに考えてますかね?
久保田選手:まずは青学のエースになって、
そこから、また、日本のエースっていうふうに
目指していきたいと思っています。
(青山学院大学 出岐雄大主将)
槇嶋アナ:優勝おめでとうございます。
出岐主将:ありがとうございます。
槇嶋アナ:この結果いかがですか?
出岐主将:いやあほんとに、目標としていたので、
うれしく思います。
槇嶋アナ:最後アンカーでタスキをもらった時はどんなことを考えました?
出岐主将:自分、後ろから追っかけられるのが初めてだったので、
もうほんとに今までの駅伝の中で一番、緊張しました。
槇嶋アナ:追うのと違いました?
出岐主将:やっぱり、違いました。怖かったです。
槇嶋アナ:怖かった?
出岐主将:はい。
槇嶋アナ:こういう経験は初めてですか?
出岐主将:はい。初めてだと思います。
槇嶋アナ:でもいい流れでチームを、引っ張れて、
キャプテンとしても嬉しいんじゃないですか?
出岐主将:そうですね。
キャプテンとして何ができたかっていうのはわからないんですけど、
ほんとに、みんなが頑張ってくれて、あとメンバーだけじゃなくて、
チームみんなで頑張ってきてくれました。
槇嶋アナ:ご自身は今年の前半はちょっと、
調子がでなかったという話もあったんですが、
そのあたりを踏まえてどうでしょう?
出岐主将:そうですね。やっぱり、前半調子上がらなくて、
チームにも迷惑掛けてしまって、今もなかなか、
まだ調子が上がってこないんですけど、
まあ最後の箱根に向けては、
しっかり絶対上げていきたいと思ってます。
槇嶋アナ:でも今日の走りでどうでしょう?
自信というかきっかけになりそうな雰囲気ありますかね?
出岐主将:去年までの調子とはやっぱりまだほど遠いんですけど、
今日の結果を見ると、それなりに走れたと思うので、
これをいいきっかけにしてまた来年、の箱根駅伝に向けて、
しっかり上げていきたいなと思ってます。
槇嶋アナ:ちょっと箱根まで時間がありますんで、
どんなふうに過ごしていきたいですか?
出岐主将:この出雲駅伝と箱根駅伝とでは距離も違ってきますので、
この結果を自信とともに、また挑戦者としてまた箱根駅伝は、
望んでいこうと思ってるので、またチームみんなで成長して、
箱根駅伝でも優勝争いをできるように
頑張っていきたいなと思ってます。
槇嶋アナ:「新しい青学への挑戦」というスローガンのもと
スタートしてまあ最高の出だしになりましたね?
出岐主将:はい。前半はちょっと悪かったんですけど、
駅伝シーズンのスタート、
ほんとに最高の形で切れたので、
良かったなと思います。
槇嶋アナ:新しいユニフォームも、
いいスタートになったのではないでしょうか?
出岐主将:そうですね。新しいユニフォームでは
初めての駅伝だったと思うので、
そういう面ではほんとに、良かったです。
槇嶋アナ:そして、出岐選手のファンにメッセージお願いします。
出岐主将:はい。いつも応援ありがとうございます。
最後の箱根駅伝も、自分らしいしっかり、
いい走りをして去年以上の結果を目指して
頑張りたいと思います。
2012年10月21日
10月10日(水)放送 青山学院大学原晋監督
槇嶋アナ:まず優勝というこの結果についてはいかがでしょうか。
原監督:終わってみれば完勝でしたね。でも最後までハラハラドキドキでした。
槙嶋アナ:優勝の要因、まずはどのあたりですか。
原監督:「神風」が吹きましたね。1区が向かい風が強くてペースが上がらなかった。
その集団の中にしっかりと小椋(小椋裕介選手)がいてくれた。そこでしょうね。
槙嶋アナ:初めての三大駅伝となりましたが、1年生の久保田選手がお見事でしたね。
原監督:彼はもう自分の心の中で「走る」と確信してましたので、
予定通りやってくれましたね。
槙嶋アナ:今後、久保田選手は箱根に向けて非常に大きな戦力になるかと思うんですが、
いかがですか。
原監督:まだ彼は練習できていませんので10kmまでしか走れません。
ただ全日本大学駅伝が無い分、仕込みができると思います。
あと3ヶ月、これから箱根用に仕上げていきたいと思います。
槙嶋アナ:その後も4,5,6区と非常にいいつながりだったと思うんですが。
原監督:そうですね。前半の1~3区が1、2年生でした。
ここをうまく乗り切れば後半は3、4年生が待っていましたので、
予定通りの流れでしたね。
槙嶋アナ:大谷選手もいい走りだったのではないでしょうか。
原監督:ロードは非常に不安なランナーなんですけども、
これまた「神風」が吹いて、今度は追い風に乗ってハイペースで突っ込んで。
最後はよく耐えましたね。
槙嶋アナ:スランプと言われていた出岐選手も、最後は見事にまとめましたね。
原監督:そうですね、5km地点を14分10秒台で通過したと思います。
上手にまとめたなと思います。やってくれました。
槙嶋アナ:苦しみを経験してまた大舞台に戻ってきた彼の走りはいかがでしたか。
原監督:ゴールした後のほっとした表情が印象的でしたね。
キャプテンとしての重圧があったんだと思うんですが、その中でよくやりました。
槙嶋アナ:「新しい青学の挑戦」というスローガンがありますが、まずは最高の形になりました。
原監督:そうですね。いいスタートが切れたと思います。
槙嶋アナ:今後に向けていかがでしょうか。
原監督:出雲用の練習を今までやってきましたので、
今度は箱根用の練習を3ヶ月間かけて作り上げたいと思います。
そして箱根も優勝目指して頑張りたいと思います。
『箱根駅伝への道』はPodcastでも配信中です!
2012年10月21日
10月9日(火)放送 出雲駅伝解説 大崎栄さん
松島アナ:まず、青山学院大学。優勝候補の次くらいに位置しているかな、
という下馬評だったんですが、見事な優勝となりましたね。
大﨑さん:そうですね。風が強いということをうまく利用していたところもありましたね。
前半、風がある中で無理に前に出ることなく密かに力を溜めて、
順位を下げずにその位置をキープして、
その後エース格の走る3区で差を広げて、
その貯金を十分に使ったという感じでしたね。
松島アナ:有力大学がおおむね1区と3区を中心に強い選手を配置してきたのに対して、
青山学院大学は、原監督がエースとして挙げている出岐と久保田を
3区と6区に置いてきました。どちらかというと後半重視だったんですね。
大﨑さん:そうですね。僕がやっていた時もそうだったんですが、
4区と5区は風が吹くと追い風になるんですよね。
ですから、夏合宿で調子のいい者や未経験の者をそこにうまく配置して、
風の力を使って自分の力を引き出すというやり方をしていました。
今回、4区の大谷選手がその風に乗って区間賞を獲ったことが
優勝の大きな材料になってきていると思います。
松島アナ:久保田選手はルーキーながら3区の3㎞付近でトップに立って、
その後、4年生の大谷選手が険しい表情をしながら走っていたんですが、
結果的に区間賞でしたね。
大﨑さん:そうですね、最初はオーバーペースかなと思っていたんですが、
ここまで来たら引き下がれないという感じで粘って粘って、
そのまま最後までペースを維持していきましたね。
松島アナ:1区が1年生の小椋裕介選手。
他の大学も本当に強い選手を並べている中で、どうなるかなと思っていたんですが、
10秒以内の区間7位で来ました。このあたりも大きかったんじゃないですか。
大﨑さん:1区で一番のポイントになるところは順位よりもトップとの秒差ですから、
見事に1区走者としての仕事をしたんじゃないでしょうか。
松島アナ:大迫選手や設楽啓太選手、駒澤の撹上選手など、
名立たるランナーが揃っている中で、
1年生がよくがんばりましたよね。
大﨑さん:そうですね。風があったので自重して後ろの方に隠れて、
「10位、10位」というような感じでトップから離されないようにしていて、
見事な走りでしたね。
松島アナ:見事に2時間10分を切る大会新記録で青山学院大学が初優勝となったんですが、
ただこの後にある全日本大学駅伝は出場権がないんですよね。
大﨑さん:そうですね。
松島アナ:これから学生三大駅伝の第二弾、全日本大学駅伝、
さらには最後の箱根駅伝と続いていくわけなんですが、
全日本の展望はいかがでしょうか。
大﨑さん:今回の大会もそうだったんですが、
駒澤、東洋、早稲田が優勝圏内かなと思っていたんですけれども、
出雲の展開を見ると、東洋は1区でのトップとの差、10秒をうまく追い切れずに、
トップまで持っていけないレース展開で、いつもの東洋らしくなかった。
駒澤も、1区で遅れても必ず顔を出してくるというのがいつものパターンだったんですが、
最後までもつれこんだのを考えると非常に面白くて、
トップ3と違うチームが出てきてもおかしくないのかな、という風に思いました。
松島アナ:今回の出雲駅伝、駒澤は前年度のメンバーと全く変わらない6人だったので、
不調や故障の選手がいないということで「これは相当やるんじゃないか」
と思ったんですが、
蓋を開けてみたら撹上選手が11位のスタートで、
それから後もずっと低迷していましたもんね。
去年は村山謙太選手が1区で出遅れたんですが、すぐに戻してきたんですよね。
大﨑さん:そうですね。
松島アナ:ということは、世にいう三強、「駒澤、東洋、早稲田」が崩れて、
大いなる戦国駅伝になる可能性もあるということでしょうか。
大﨑さん:そうですね、どこのチームも駅伝に向かっての練習をしているわけですから、
その中で大差がなくなってきたのかなと思いますね。
松島アナ:大崎さんは指導者時代に出雲駅伝三連覇を経験されていますが、
出雲の結果というのはこの後にある全日本や箱根に大きく繋がっていくものですか。
大﨑さん:そうですね、ステップとなって次の展開にいけますし、
夏合宿のときの体調や成果をチェックできるのがこの大会です。
それを微調整して全日本という形になりますので、各指導者陣はこの大会を基に、
今後のトレーニング方法や展開を描いていくと思います。
松島アナ:出雲駅伝で大きく負けてしまうと、
やはりその後の修正や立て直しは苦労するものですか。
大﨑さん:本当でしたら夏合宿である程度の見通しが立ったうえで出場したと思うんですが、
順位が大きく変わってくると、
各選手が走る区間なども決めづらくなるということですので、
負けが大きければ大きいほど修正は難しくなるということですね。
松島アナ:ということは、駒澤はコマが豊富で揃っているといえども、
やはり立て直すのは容易ではないということですね。
大﨑さん:逆にコマが多すぎて選び辛かったのかな、というところもあります。
各選手はどの区間で、どんなコースを走るかということをよく把握して、
それに向かって練習しますので、
それが狂い始めると選手の動きも悪くなるというときもあります。
松島アナ:早稲田の大迫選手の失速にもびっくりしましたね。
大﨑さん:一人で走っていて疲れるだろうとは思っているんですが、
それにしてもあの疲れ方は本来らしくない姿だなと思っていますね。
松島アナ:外さない選手ですからね、彼は。
大﨑さん:体調的にはそんなに悪そうには見えなかったんですけどね。
今後、悪い方向にいかなければいいと思いますね。
松島アナ:こうやって見ると、駅伝っていうのは怖いなと感じますね。
大﨑さん:本当に、ひとつのコマが合わないだけで、
順位なんか大きく変動するんだなと思いましたね。
松島アナ:見る、聞く方としては、ますますおもしろくなってきたという感じですが、
これからも期待していきたいと思います。ありがとうございました。
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