「お寺の漫画図書館」へ行ってきました。
「お寺の漫画図書館」という所へ行ってきました。
お寺や仏教、お坊さんをテーマにした漫画を集めた入場無料の図書館です。
それは、浜松町駅から徒歩9分、大門駅から徒歩6分、芝公園駅から徒歩2分のところにある「多聞院」というお寺にあります。
見かけは普通のお寺のイメージとは違う、普通の家。多聞院はもともとは増上寺のお坊さんたちが生活する寮だったそうです。
「こんにちは~」とそおっとドアを開けると、常駐スタッフの女性僧侶、安さんがお迎えしてくれました。
入口の貼り紙には「入退館時にはご本尊様にお参りをしましょう。合掌一礼でかまいません」、「漫画の貸し出しはできません。漫画は休憩スペースへ持ち込まず、読書スペースでご覧ください」などとルールが書かれています。
笑顔がチャーミングな安さんにお寺の中を案内してもらいました。
まずは「本堂」のお部屋へ。仏画は山崎弁栄さんという明治時代に活躍した浄土宗の僧侶さんが描いたものです。安さんはこの弁栄さんの仏画が好きで、そのつながりから多聞院のスタッフになったとのこと。
こちらは、無料の写経、写仏のコーナー。
写経はあっても写仏は珍しいそうで、毎週来る方もいるそうです。平日だと仕事帰りの人もよく来るとか。心を落ち着かせるには静かでとても良い場所です。
台所が休憩スペース。お茶を自由にいただけます。
そしていわゆるおうちの「リビング」にあたるところが読書室。
約300冊の仏教関連の漫画が並んでいます。お坊さんが出てくる本をなんでもかんでも置いているわけではなく、ちゃんと中身を吟味して置いているそうです。
安さんのおすすめは、これ。
「ブッタとシッタカブッタ」と「ぶっしのぶっしん 鎌倉半分仏師録」と「孔雀王」。時間がなかったので(平日は最大3時間)「ブッタとシッタカブッタ」と「ぶっしのぶっしん」を少しだけ読んでみましたが、さすがおすすめだけあって、おもしろかったです!特に「ブッタとシッタカブッタ」には心がホンワカ...。「孔雀王」はこれを読んで出家した人もいるとか。
無料でこんな場所を提供してくださっているなんて、それだけで心が洗われます。
行きたいなーと思った方、開館日時だけご注意を。
・毎週土曜日 10~17時
・毎週水曜日 17~20時(但し、祝日は休館)
お寺の都合により、休館することもあります。
詳しくはこちらで。http://mangatosyokan.com/
【多聞院アクセス情報】 東京都港区芝公園2丁目9-15 ●都営三田線「芝公園駅」A3出口から徒歩2分 ●都営浅草線「大門駅」A3出口から徒歩6分 ●JR山手線「浜松町駅」北口から徒歩9分