みなさん、こんにちは。福井謙二グッモニです。
本日のコメンテーターは慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授の夏野剛さん。
「下積み一切ナシの寿司店がミシュラン掲載の快挙」についてお話を伺いました。
通常、寿司業界では「飯炊き3年、握り8年」と言われており、一人前になるには10年以上かかるとされていました。
しかし、大阪府福島区にある寿司店「鮨 千陽」が開業わずか11ヶ月でミシュランに掲載される快挙を達成。
31歳の店長をはじめ、4人の職人も下積みの経験は一切ありません。
全員、寿司学校の卒業生で、経験が1年に満たない人ばかりです。
ミシュランガイドと言えば、料理人たちが憧れる権威あるガイドブック。
「鮨 千陽」は目利きが難しい魚の仕入れは業者に任せ、難しい技法には手を出さず、基本に忠実に握るなど仕事のやり方に工夫を凝らし、3500円コースと7000円コースの2種類のメニューで「安く食べられる店」として勝負しています。
ミシュランにも値段の安さと味の良さのバランスが評価されました。
もちろん、熟練の職人さんに劣る点もいろいろありますが、昔のように長い期間をかけて修行をしなくても、出来ることはたくさんあります。
「鮨 千陽」の店長が通っていた「飲食人大学」には「鮨マイスター専科」の以外にも2ヶ月の「焼鳥・鶏料理マイスター専科」と3ヶ月の「パティシエマイスター専科」などがあり、一般的な調理専門学校と比べても、学費も安く、期間も短く実践力を身につけることができます。
このように体系化して行くと、実は日本人以外でも、美味しい寿司が握れたり、和食の出汁が作れたりする人が増え、クールジャパンにつながっていくのではないかというお話でした。
今朝の特派員は八木菜緒アナウンサー。
今日は「PTAは難しい」について調べました。
PTAは英語の「Parent-Teacher Association」の略で、「各学校で組織された、保護者と教職員による社会教育関係団体」のこと。
任意加入の団体で結成や加入を義務付ける法的根拠はなく、すべての児童生徒のためのボランティア活動というのが本来のあり方なのですが、現実にはすべての保護者が参加しなければならないような雰囲気作りがなされているといいます。
朝日新聞のPTAに関するアンケートでも「PTAは少子化の一因」とする意見が散見されました。
放送では子どもを持つ水谷アナもPTAの大変さを力説。
そして、そんな中で実際に現状を打破した人の本をご紹介。
毎日新聞記者の山本浩資さんが書いた『PTA、やらなきゃダメですか?』(小学館新書)です。
いきなりPTA会長をやるはめになった山本さんが、自身の体験をもとに、参加することが義務になっていたPTAを完全ボランティアでの運営へと転換させるまでの取り組みをまとめた一冊。
これからのPTAの在り方の参考になるのではないでしょうか。
みなさんもぜひ読んでみてください。
エンタメいまのうちは「男と女の新常識」をテーマにこれからの時代を生きるヒントを伝授していただいてきましたが、本日は経済ジャーナリストの荻原博子さんにお越しいただき、『子育て世代のためのお金の新常識』についてお聞きしました。
今や日本は格差社会で、「子どもの6人にひとりは貧困」というニュースも耳にします。
貧困には、十分に食べることができない「絶対的貧困」と、食べていけるが生活が苦しい「相対的貧困」が存在します。
そんな中、荻原さんの書かれた『隠れ貧困 中流以上でも破綻する危ない家計』という本が話題になっています。
「隠れ貧困」とは年収がそれなりに高くても貯蓄がない、いわば貧困予備軍のことを指します。
特に子育て世代は教育費の問題、住宅ローンや老後の不安など悩みが尽きません。
荻原さんは「特に若い人は月に3000円でもいいから貯金をして、『貯金をする癖』をつけるといい」と話します。
そのために格安スマホに変えたり、電気の自由化を利用したりといろいろな工夫をすることが大切とのことでした。
「お父さんの小遣いは減らさないでほしい!」と訴えた福井さん。
荻原さんも「夫の小遣いは減らさず、協力を取り付けるのがいいです」と話してくださいました。
本日ご紹介した『隠れ貧困 中流以上でも破綻する危ない家計』は朝日新書から出版されています。
みなさんもぜひチェックしてみてください。
♪本日の楽曲
「風のようにうたが流れていた」 小田和正
来週もお楽しみに!