皆様こんにちは、福井謙二グッモニです。
月曜日のコメンテーターは「クーリエ・ジャポン」編集長の冨倉由樹央さん。
冨倉さんには『目的の見えにくい"大学入試改革"』について物申して頂きました。
文部科学省は、現在の「センター試験」に代わる新テスト「大学入学希望者学力評価テスト」の導入に向け、来月にも専門家らによるチームを設置し、本格的な検討に入ります。
しかし、いま議論すべきなのは、「大学で何を教えるか」「大学でどんな教育をするか」ではないだろうか?と話す冨倉さん。
技術の進歩によって、今後は「人工知能とどう付き合うか」というようなことが切実なテーマとなります。「頭の良さ」の定義や概念が変わってきたため、「物知り」であることがそれほど価値を持たなくなっており、今後は「適切な問い」を立てられる能力のほうが重要になっております。
「適切な問いを立てる」以外にも「責任を取る」「交渉してみんなの同意を得る」など、人工知能にはマネの出来ない、人間にしか出来ないこれらの判断に共通しているのは、「共感能力」。
つまり相手の立場に立って考えられる能力があるかどうかということ。
こうした能力を磨くことが本当の教育改革であり、「どこの大学に入ったか?」を気にする現在の学歴社会から、「大学で何を学んだのか?」を評価する社会に変わっていかないと日本の将来は暗いかも知れない、というお話でした。
グッモニ特派員は、開催が近づく春の選抜高校野球にまつわる話題。
今朝ご紹介したのは、甲子園での高校野球の審判を目指すスリランカ出身のアマチュア審判員、スジーワ・ウィジャナーヤカさん。
2006年に来日し、ホテルに勤務する傍ら審判の資格を取得し、これまでに500試合以上のアマチュア野球の審判を経験し、世界大学野球選手権大会の主審も務めたキャリアもお持ちのスジーワさんにお話を伺いました。
エンタメいまのうちのテーマは、「つい、その先が読みたくなる!書き出し小説の底知れぬ魅力!」
たった数行の書き出しだけなら、誰でも文豪気分に浸れるということで、全国から寄せられた「小説の冒頭部分」だけを集めた本が話題となっています。
今朝は、その『書き出し小説』選者で、漫画家・作家・お芝居の脚本などで活躍されている天久聖一さんに、お越し頂きました!
1989年にギャグ漫画家としてデビューされ、最近では、「味写シリーズ」、「バカドリル」など、既成の枠に囚われない、自由な発想の本を色々と出していらっしゃる天久さん。
今日ご紹介した『書き出し小説』という新刊本は、全国の方から投稿して頂いた「小説の書き出しの数行」だけを集めたもの。
読書好きなら誰もが一度くらいは自分も小説を書いてみたいと思いますが、なかなか最後まで書ける人はいませんが、書き出しだけならアイデアと瞬発力だけでプロの作家を凌ぐものが書けるかもしれないと考えた天久さん。
続きのストーリーは読者の想像力におまかせなので、書く方も読む方も数秒で出来て、かつ無責任に楽しめる、そんな手軽な遊びがあってもいいのでは?と思って始めたそうです。
言ってみれば、サッカーのピッチに90分立ち続けるのは無理かもしれないけど、PKだけなら素人にもできるのでは?という発想。リスナーの皆様にも体験して頂き、PKをバシバシと決めて頂きましたよ!
書き出しから自分なりの続きを考えたり、俳句や短歌のようにその文章から広がるイメージを味わうなど、さまざまな楽しみ方が出来る書き出し小説。
皆様も「書き出し」から広がる妄想の世界に飛び込んでみませんか?
本日のゲスト、天久聖一さんが選者を務めた話題の新刊本「書き出し小説」は新潮社より発売中です!
♪今日の楽曲
「I Wanna Dance With Somebody(1990Live)」 Whitney Houston
「終わらない歌」 THE BLUE HEARTS
明日もおたのしみに!!