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3/17(月)

今朝ひらいた言葉 「姑息」

これまでも時代と共に意味が変わってきた言葉を
いくつかご紹介してきましたが、「姑息」もその一つ。

「姑息な手段」といえば、今は「卑怯な手段」という意味で使われています。

大辞泉で調べると、
「姑」は「しばらく」、「息」は休むの意味から、
一時(いっとき)の間に合わせにすること。一時のがれ。その場しのぎ。
本来は卑怯と言う意味はありません。

しかし、近年になって、「その場しのぎ」であることから、
「ひきょう」の意で使われるようになり、
文化庁が発表した平成22年度の「国語に関する世論調査」では、
「姑息な手段」を、
「一時しのぎ」の意味で使う人が15パーセント、
「卑怯な」の意味で使う人がおよそ70パーセントと完全に逆転しています。

卑怯な人間が増えているんでしょうか?
みなさんも言葉の使い方が気になったら、大辞泉で調べてみてください。

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再生時間 01:55

【ひらけ!大辞泉】2014年3月17日 11:26

番組概要

辞書は日本語のワンダーランド。 今朝も意外な発見と出会いましょう! アナウンサー生活38年、喋りのプロ・福井謙二が「大辞泉」をひらいて、 「言葉」の持つ本来の意味や語源、正しい使い方を探ります。

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