「春のちんじ」という言葉がありますが、
この「ちんじ」、珍事とも書けば、椿事とも書きます。
この違いは何なのか。
辞書をひらいて調べてみました。
皆さんも漢字の書き方が気になった時、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
春に思い出す歌舞伎の名セリフと言えば、
『楼門五三桐』の石川五右衛門が、
春の夕暮れに、京都の南禅寺山門から、
咲き誇る満開の桜を眺めて言う
「絶景かな、絶景かな。春の眺めを価千金とは小せえ、ちいせえ、
この五右衛門には価万両~」と続くセリフ。
みなさんの忘れられない絶景はなんでしょう?
皆さんも思い出した名セリフがあったら、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
大辞泉を開いていたら
「ステッキ・ガール」という言葉を発見。
「料金をとって男性の話し相手をしながら散歩などをする若い女性。
昭和初期の流行語」とあります。
ほんの数か月前も、
女子高校生と散歩する「JKお散歩」が問題になりました。
昔っから同じようなことがあったのですね。
皆さんも大辞泉を開いて、思わぬ言葉を見つけてみてはいかがでしょうか。
そういえば最近「派出所」って言わなくなったなぁ。
そう思って大辞泉を開いて調べてみると、
「派出所」は、「派出された人が詰めて業務をする所。交番の旧称」とあります。
続いて「交番」を調べてみると
「平成6年(1994)の警察法改正で派出所の正式名称となる」
とありました。呼び方が変わっていたこと、みなさんご存知でしたか?
ふと最近あの言葉聞かないなと思ったら、大辞泉を開いてみてはいかがでしょう?
大辞泉を開いてみると季節の言葉がたくさんのっています。
たとえば「鶯」の項をみてみると、慣用句としてのっていたのが
『鶯鳴かせたこともある』というフレーズ。さてその意味は・・・・・・?
「私だって、鶯鳴かせたこともあったのよ」なんて
粋な言い回しを身につけるために、
皆さんも大辞泉を開いてみてはいかがでしょうか。
先日、番組中にふと福井謙二さんが口にした「ちゃっちゃと」。
ところが水谷加奈アナは「ちゃちゃっと」と言います。
似ているようで違う「ちゃっちゃと」と「ちゃちゃっと」。
いったどちらが正しいの?ということで大辞泉を開いてみました。
皆さんも大辞泉を開いて、気になった言葉の意味を
「ちゃちゃっと」調べてみてはいかがでしょう。
春分の日、お彼岸ですが、
「おはぎ」と「ぼた餅」、どちらで呼んでいますか?
大辞泉によりますと、
「お萩」は、もち米、またはもち米とうるち米とをまぜて炊き、
軽くついて丸め、小豆餡・きな粉・すりごまなどをまぶしたもの。
彼岸に作る。ぼたもち。とあります。
「ぼた餅」の字は、牡丹餅とも書き、
「御萩に同じ」とあります。
辞書の上では同じものとなっていますがいろいろと説があります。
春は牡丹餅、秋はお萩 説。
こし餡が牡丹餅、粒餡がお萩 説。
皆さんも大辞泉を広げて、
調べ魔になってみてはいかがでしょうか。
大辞泉を開いて、懐かしい!と思った言葉が「半ドン」。
皆さんはいつぐらいまで耳にした記憶がありますか?
「半ドン」は、「勤務が午前中だけであること。また、その日」。
ドンはドンタクの略とあります。
この「ドンタク」は、博多どんたくの「ドンタク」と同じで、
「日曜日、休日、休業」の意味です。
皆さんも大辞泉を開いて、懐かしい言葉を見つけてみてはいかがでしょうか。
責任ある立場の方の発言がなにかと話題になることがあります。
そこで辞書を開いて調べてみたのは「暴言」「失言」「妄言」「放言」。
「暴言」は「礼を失した乱暴な言葉。無礼で、むちゃな発言」。
「失言」は「言うべきではないことを、うっかり言ってしまうこと」。
「妄言」は「根拠もなくみだりに言う言葉。でまかせの言葉」。
「放言」は「他への影響などを考えずに、思ったままを口に出すこと。無責任な発言」。
最近、何かと話題になるエライ方々のご発言は、どれに当たるんでしょうね?
皆さんも大辞泉を開いてあの人の問題発言を検証してみてはいかがでしょうか。
言葉の間違い探しをやってみましょう。
「彼は、その界隈で悪い噂の絶えない、折り紙つきの不良だ」
この文章の中の間違いはなんでしょうか?
大辞泉を開いてみますと「折り紙つき」は
「鑑定保証書がついていること。また、その物。
そのものの価値・資格などに定評のあること。保証ができること」
ですから「良い意味でしか使わない」のです。
では悪い意味で言い換えると?
悪い評判の場合はふつう「札付き」を使います。
ちなみに「極め付き」も本来は良い意味で使います。
皆さんも大辞泉を開いて、意外な発見を求めて
言葉を突っつき回してはみてはいかがでしょうか。
これまでも時代と共に意味が変わってきた言葉を
いくつかご紹介してきましたが、「姑息」もその一つ。
「姑息な手段」といえば、今は「卑怯な手段」という意味で使われています。
大辞泉で調べると、
「姑」は「しばらく」、「息」は休むの意味から、
一時(いっとき)の間に合わせにすること。一時のがれ。その場しのぎ。
本来は卑怯と言う意味はありません。
しかし、近年になって、「その場しのぎ」であることから、
「ひきょう」の意で使われるようになり、
文化庁が発表した平成22年度の「国語に関する世論調査」では、
「姑息な手段」を、
「一時しのぎ」の意味で使う人が15パーセント、
「卑怯な」の意味で使う人がおよそ70パーセントと完全に逆転しています。
卑怯な人間が増えているんでしょうか?
みなさんも言葉の使い方が気になったら、大辞泉で調べてみてください。
プロ野球ではオープン戦が行われていますが、
オープン戦と練習試合の違いが
わからない方もいるのではないでしょうか?
大辞泉を開いてみますと
「プロ野球などで、シーズン開幕前に行う非公式試合。
英語ではexhibition game」とあります。
日本のプロ野球では、
オープン戦は日本野球機構NPBが開催し
12球団の中で行う有料の準公式試合と位置付けられます。
一方、練習試合はチーム同士が決めて行う試合。あくまでも練習です。
今は他の国のチームとも行っていますよね。
皆さんもヒイキのチームの成績が思わしくない時は、
気を紛らわせるために、大辞泉を開いてみてはいかがでしょう。
ニュースなどで「隠れ蓑」という言葉を耳にしますが、
どういう意味だかおわかりになりますか?
大辞泉を開いて調べると、
「隠れ蓑」は、着ると姿を隠すことができる蓑。
鬼や天狗の持ち物とされる。...とありました。
ここから実態を隠す手段という使われ方もするようになりました。
皆さんも、あたりまえに使っている言葉の
隠れた意味を大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
車を運転していて、
合流させてもらったり、道を譲ってもらったりしたときに、
お礼のためにカッチカッチと点灯するハザードランプ。
一時駐車などをする時にも点灯させる そのハザードランプとはなにか、
辞書を開いて調べてみると、
和製英語で意味は「非常点滅表示灯」です。
高速道路での緊急停車などの際、後続車両の注意を促し
危険を回避するなどの目的で点滅させる。
本来は、危険回避に使う非常灯で、
駐車とかお礼のメッセージで使うものではないのに、
誰かがコミュニケーションツールに使い始めたのですね。
みなさんもふと疑問に思った言葉があったら、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか。
なにかわだかまっていることはありますか?
「わだかまる」を、大辞泉で調べてみました。
漢字もあるんですね。
「蟠る」
一生にいちど、書くか書かないかとような漢字ですが・・・・・・。
意味は意外に沢山あって・・・
「輪状に曲がって巻いている」「とぐろを巻く」
「入り組んで複雑に絡み合っている」
「心に不平・不満・不安などがあって晴れ晴れしない」
「かがんでうずくまる。また、しっかりと根をはる」
「盗んで自分のものとする。横領する」
ということは、「不平不満が渦巻いて絡みあい根を張った」を言い換えると
わだかまると、わだかまり、わだかまって、わだかまった。となります。
ほ~ら、聞いていて、かなりわだかまったでしょう。
皆さんも、意味がわからずわだかまった言葉があったら、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
何気なく口にしている言葉を、漢字でどう書くのか調べてみると
おもしろい当て字に出会います。
春を告げる魚の一つ「こうなご」は漢字で書くと「小女子」
ところが、「こうなご」の別名でもある「いかなご」を漢字で書くと、
「玉筋魚」となります。なんだか男っぽい?
みなさんも、たまには身近なモノの漢字を
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
普段の会話で「複雑な説明は割愛して」と言うように使う
「割愛」という言葉。
公務員の世界では、
この言葉を使った割愛人事と呼ばれる人事異動があります。
どうしてこう呼ばれるのか辞書を開いて調べてみました。
そこからみえてきたのは、体裁が良い言葉に置き換えてはいるけれど
なんだか裏を感じさせるニュアンス??
皆さんも、気になった言葉を、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
「体たらく」という言葉は、
良い意味、悪い意味、どちらだと思いますか?
大辞泉を開いてみると、意外な答えが載っています。
「なんだその体たらくは!」
「いや~素晴らしい体たらくですね!」
正しいのはどっちでしょう??
みなさんも、普段何気なく使っている言葉を
もう一度、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
アナウンサーとして全ての日本語を発声すべく
声に出して読んでおきたいコトバを調べてみました。
今後言わなくなるなぁ...と思ったのが、
平成19年(2007年)3月にサービスが終了した「ポケットベル」。
しかもこの「ポケベル」、NTTの商標だったので、
実は別の名称があったんです。
辞書をひくと知らないことだらけ。
皆さんも、気になる言葉を大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
時代と共に使われ方が変わっていく言葉が多々ありますが、
「しおどき」という言葉もその一つです。
『そろそろ潮時だ』と言った場合、「止める」とか「退く」といった
「物事の終わり」のニュアンスで受け止めてはいませんか?
大辞泉で調べてみると、「しおどき」には、
また別の意味もあることがわかります。
みなさんも気になる言葉と出会ったら、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
男は意外に、女性の身の回り品の名前などを
ちゃんとわかっていなかったりするものです。
例えばパンプスというのは、どこが他の靴と違うのかとか......。
周りの女性にあらためて聞きづらい言葉があったら、
みなさんも、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
辞書は日本語のワンダーランド。 今朝も意外な発見と出会いましょう! アナウンサー生活38年、喋りのプロ・福井謙二が「大辞泉」をひらいて、 「言葉」の持つ本来の意味や語源、正しい使い方を探ります。