「春袋」と言う言葉があります。
大辞泉によれば「女の子が新年の縫い初めに作る袋。
「張る」にかけて縁起を祝うもの」だそうです。
ここから、
秋は空っぽの「空き」に通じるので財布を買うにはゲンが悪く、
春は中身がパンパンに張るように袋物を買うにはゲンが良いと、
「秋財布に春袋」という諺にもなっています。
皆さんも、ふと気になった言葉があったら
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
普段から当たり前のように使っているのに
あまり意味を気にかけていない言葉があります。
たとえば「カンフル剤」。
回復させる、蘇生させる薬の意味で幅広く使っていますが、
元はどんな薬だと思いますか?
大辞泉で調べてみたら、「樟脳」のことなんです。
いま私たちが「樟脳」と聞いて、
衣服の収納などで使う虫よけをイメージするのとだいぶ違いますね。
皆さんも、ちょっと言葉が気になったら
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
よく耳にする「ベタ」という言葉を調べてみました。
順にあげてみますと、
①隙間なくものが並んでいること。
②印刷用の絵や漫画で一色に塗りつぶすこと。
③若者言葉として 「ひねりがなく、面白みに欠けること」とあります。
この3番目が最近増えてきた使われ方ですが、
なぜか用例に「ベタなダジャレ」という言葉が・・・・・・。
ダジャレに一家言を持つ福井さんとしては猛烈に反発してしまうわけです。
みなさんもお時間があるときに、
重箱のような大辞泉の隅をつついてみてはいかがでしょうか。
「のっぴきならない」という言葉があります。
「のッぴき」って何だろうと気になって、
大辞泉を開いてみました。
避けることも、退くこともできない。
動けない、抜き差しならないことを、のっぴきならないと言いますが、
漢字で書くと、退くと引くで「退き引き」、避けて退くこと。のがれること。
言葉の意味がわからずのっぴきならない時は
大辞泉を引いてみてはいかがでしょう。
スポーツニュースで当たり前に使われているスポーツ用語に関して、
分からないまま、置き去りにされてしまう事はありませんか?
そんな言葉のひとつがサッカーでよく使われる「トップ下」。
これを大辞泉を開いて調べてみました。
ACミランの本田選手のポジションですよね。
「サッカーでフォワードのすぐ後ろに位置するミッドフィールダーのこと。
フォワードへパスを出したり、自らもシュートを打ったりして、攻撃の基点となるポジション」
「司令塔」とも呼ばれる、とあります。
グッモニの司令塔は誰なんでしょう?
皆さんも、耳にして分からない言葉があったら、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
一つ年上女房は、金の草鞋を履いて探せ...という言葉、
若い世代になると、会話で使うことが少なく、文字でしか見たことがないせいか
「カネ」ではなく「キン」と思っている人が多いそうです。
「金の草鞋」の意味は、いくら歩いても擦り切れない鉄製の草鞋。
「金の草鞋で尋ねる」となると、辛抱強く探しまわる得難いものごとをあらわします。
一つ年上女房...そんなにいいものなんでしょうかね?
皆さんも、知らない言葉と出会うために、大辞泉を調べてみてはいかがでしょう。
「たらい回し」という言葉、
「タライ」をどのように回している動作を見て
使われるようになったと思いますか?
大辞泉を開いて調べてみたら、
「たらい回し」は、仰向けに寝て足で盥を回す曲芸だそうです。
そこで、ある限られた範囲内で順送りにすることを指す言葉になりました。
あまりいい時には使われない言葉ですから、今年は聞く回数が少ないといいですね。
皆さんも、気になる言葉があったら
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
最近の若い人達は分からないのではないかと思う言葉が「ベア」。
大辞泉で調べると「ベア」は「ベースアップ」。
「ベースアップ」には「賃金の基準を引き上げること」の意味があり、
和製英語なのだそうです。
バブル崩壊後にほとんど耳にしなかったのですが、
のところ再び出てきたということはいい傾向なのでしょうか。
みなさんも身近なその言葉、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか。
年末年始も浮かれていられなかったのは、
12月から就職活動が解禁となった就活生ではないでしょうか。
この季節、良く耳にするのは「青田買い」。
これは「青田刈り」と間違えないよう
アナウンサーも使い方に気をつける言葉です。
意味の違いはしっかり大辞泉にのっていますよ!
就活生の皆さんも試験前にわからない言葉があったら
大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか。
家の中を整理していますと、
懐かしいガリ版刷りの紙が出てくることがあります。
昔の学校の資料は、「わら半紙」でしたが、
「ザラ紙」と呼ぶこともありませんでしたか?
今朝は大辞泉を開いて、二つの違いを調べてみました。
今は見かけないような気がしますが、いまでも学校で使われてるんでしょうか?
皆さんも、思い出して気になる言葉があったら
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
このところよく目にする「LTE」。
テレビで次々と流れるスマートフォンのCMや、
スマホショップでも、この言葉を打ち出しています。
大辞泉で調べてみました。
「LTE」とは、ロングタームエボリューションの略。
携帯電話の高速データ通信の規格の一つで、
これまでの方式をさらに改良したものなので、
既存設備に大きな変更を伴わないという長所もあるとか。
みなさんも時代についていきたい時は、
大辞泉をひらいてみてはいかがでしょうか。
第150回を迎える芥川賞、直木賞の選考会がきょう、行われます。
芥川賞の名前の由来となっている芥川龍之介は、
国語の教科書などでみなさんなんとなく馴染みがあるかと思いますが、
直木賞のナオキさんはどんな方だったのか、
作品に触れたことのある方は少ないのではないでしょうか。
そこで、大辞泉を開いて調べてみました。
「直木三十五」
891年大阪に生まれ、1934に亡くなっています。
時代小説「南国太平記」で流行作家となり、大衆文学の向上に貢献。
本名は植村宗一で、苗字の「植」をバラして直木とし、ペンネームにしたそうです。
ちなみに31歳で付けたので、最初は直木三十一、
そこから一年ごとに増やしたそうですが、
いろいろあって三十五で止めたそうです。
皆さんも、大辞線をきっかけに
思わぬへぇ~に出会ってみてはいかがでしょうか。
みなさんは「えんぺら」ってご存知ですか?
大辞泉を開いてみると、「えんぺら」は、
イカの胴の、脚と反対側にある三角形のひれ。みみ。とあります。
さて、ここから先は大辞泉にはありませんが、
冬になると「えんぺら」に萌える男子がいるのはご存知ですか?
髪の長い女の子がマフラーをすると、
髪の毛がフワッとイカのえんぺらみたいに膨らみますよね。
あれをエンペラと呼んで、
冬のカワユイ風物詩と観察し愛でる男子達がいるそうです。
うーん・・・よくわからん。
みなさんもふと耳にした言葉が気になったら、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
今朝、辞書を開いて調べてみたのは
「夢うつつ」の「うつつ」
「うつつを抜かす」などとも使われるこの言葉、
大辞線で調べてみると、
漢字で書く場合は「現]という字を書きます。
「うつつを抜かす」というのは、
現実が抜け落ちるほど夢中になり心奪われること。
考えてみると、何かにうつつ抜かせるって、いいことなのかもしれないね。
最近、何かにうつつを抜かしてますか?
皆さんも気になる言葉に出会ったら、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
毎年この時期になるとセンター試験が話題となります。
今年は18日(土)、19日(日)に行われます。
「センター試験」は「大学入試センター試験」の略称。
各大学の試験に先立って全国一斉に行う共通テストで、
共通一次試験に代わって平成2年(1990)春の入試から始まり、
私立大学も参加できるようになっています。
センター試験がスタートしてからもう四半世紀近くになるのですね。
冬は思わぬ交通の乱れなどもあります。
受験生の皆さんは、しっかり準備を整えて、慌てず試験にのぞんでください。
受験勉強の際、もし気になる言葉があったら、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
今朝辞書を開いて調べてみたのは
よく耳にし、使ってもいるのに意味がうまく言えない言葉。
たとえば「まがりなりにも」。
みなさんは意味をちゃんと説明できますか?
大辞線で調べてみると、
曲りなりの漢字は、曲がる形。
意味は「不完全ながら。どうにかこうにか」
普段聞き流している言葉の意味を
大辞泉で再確認してみてはいかがでしょう。
この時期、天気予報などでよく耳にする「冬将軍」。
意味は、寒くて厳しい冬のことですが、
実はこの言葉、ある歴史的な出来事から生まれた言葉なんです。
時は19世紀の初め、舞台はヨーロッパ、
モスクワに遠征したナポレオンが、
冬の寒さと雪が原因で敗れたことから
使われるようになったそうです。
こんな面白い由来も発見できます。
みなさんも大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
辞書を開いて発掘した言葉、「昼狐」。
どんな意味だと思いますか?
大辞泉によると
「昼間、巣の外に出るキツネの意味から、
厚かましい人やきょろきょろ落ち着きのない人を
あざけっていう言葉」だそうです。
あまり耳にする機会はありませんが、言いえて妙な表現ですよね。
辞書は言葉の不思議にあふれています。
みなさんも気になったその言葉、大辞泉で見てみてはいかがでしょう。
今朝はとっても素直に「七草がゆ」を調べてみました。
七草は、七種とも七草とも書きますね。
春の七草、秋の七草があることは有名です。
春の七草は
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」
「七草粥」は正月7日に春の七草を入れて炊く粥。
実はもう一つあって、
正月15日に米、アワ、ヒエ、麦など7種類の穀類を入れて炊いた粥、
のちに小豆粥となるものも指しているそうです。
七草粥の準備が間に合わなかった方、15日の小豆粥には間に合います。
皆さんも季節の言葉を大辞泉で確かめてみてはいかがでしょう。
大辞泉を開いて「正念場」を引いてみました。
スポーツ実況でもよく使われる言葉ですね。
みなさんは最近あった人生の正念場はなんですか?
追い詰められた瀬戸際という
ネガティブな場合に使われているのを耳にしますが、
意味は、歌舞伎や人形浄瑠璃で、一曲一場のもっとも大切な見せ場。
真価を表すべきもっとも大事なところ。
もっとポジティブに使ってもいいコトバでもあるんですね。
皆さんも気になった言葉を、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか。
初詣に行きますと縁起物として「破魔矢」が売られています。
いかなる由来のものなのか、大辞泉を開いて調べてみました。
「破魔矢」は、破魔弓につがえて放つ矢。
こうなると今度は「破魔弓」を調べないわけにもいきません。
「破魔弓」は破魔を射止めるための年占い、または遊戯用の弓。
結局、肝心なのは「破魔」の意味だということになり、
「破魔」を調べると
悪魔を打ち破ること。煩悩を打ち払うこと。
そして、破魔弓の的。ワラやカズラを円形に編んだもの。
そしてこの破魔を投げて、破魔弓で破魔矢を放つ
「破魔打ち」というものが、
お正月に行う年占いの一つにあったとなっています。
次から次へと疑問が連鎖する、辞書にすっかりハマってしまいました。
みなさんも気になる言葉を、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
お正月の風物詩、箱根駅伝では
山登りに強いランナーを通称「山の神」と呼びますよね。
昔は奥さんのことを「山の神」って呼ぶ人がいたのを覚えていますか?
これを大辞泉で調べてみました。
「山の神」は、山を守り支配する女神のこと。
そこから、妻のことを意味するようになりました。
特に結婚してから何年もたち、口やかましくなった妻、の意味にもなっています。
箱根の上りも、妻の怒りも、どっちも険しいですよね。
皆さんも気になった言葉を、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか。
新年早々、辞書を開いて調べたのは、「姫始め」。
みなさんがどんな意味をお考えかはわかりませんが、
意味を調べると、もともとは暦の正月2日のところに記された日柄の名で、
種々の事柄をその年に初めて行う日、
女性が洗濯や、縫物を初めてする日、などとあります。
一応最後の方に、近世以降の意味として
みなさんがご想像しているような意味も付け加えられています。
どうしても気になる方は
大辞泉で、確認してみてはいかがでしょうか。
辞書は日本語のワンダーランド。 今朝も意外な発見と出会いましょう! アナウンサー生活38年、喋りのプロ・福井謙二が「大辞泉」をひらいて、 「言葉」の持つ本来の意味や語源、正しい使い方を探ります。