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12/06(金)

今朝ひらいた言葉 「うわばみ」

辞書を手元に本を読んでみましょう。
世界中で読まれているサン・ディグジュベリの「星の王子様」は、
2005年に日本での著作権が切れ、数多くの新訳が出されています。

物語の始まりに、
主人公が、ゾウを飲みこんだ「うわばみ」の絵を描いたのですが、
帽子にしか見てもらえず、
絵描きをあきらめたという印象的なエピソードがあります。

中高年世代が慣れ親しんだ内藤濯さんの翻訳では、
「うわばみ」となっていましたが、
新訳では「大蛇」や「ボア」としているものもあります。
「うわばみ」を大辞泉で引くと、
巨大なヘビ、大蛇、おろち...転じて、大酒のみ、酒豪。
「うわばみ」という語感の方が、ゾウをも飲み込む迫力があります。
酒豪の水谷加奈アナを見ているせいでしょうか。

昔好きだった小説をひさしぶりに読み返したりして、
ふと気になる言葉と出会ったら、辞書を開いてみるのもいいものです。
皆さんも大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか。

今日の放送を聴く

再生時間 01:49

【ひらけ!大辞泉】2013年12月 6日 11:20

番組概要

辞書は日本語のワンダーランド。 今朝も意外な発見と出会いましょう! アナウンサー生活38年、喋りのプロ・福井謙二が「大辞泉」をひらいて、 「言葉」の持つ本来の意味や語源、正しい使い方を探ります。

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