今週は大辞泉編集部が調査した
「間違った意味で使われる言葉ランキング」の
上位となった言葉をチェックしておりますが・・・・・・。
いきなりですが、「そこで彼女はやおら立ち上がった」の
「やおら立ち上がる」はどんな風に立ち上がることでしょうか?
30%弱の人が「急に立ち上がる」と答えたのですが、
本来の意味は「ゆっくり立ち上がること」。
大辞泉で「やおら」を引くと、
平成18年度の「国語に関する世論調査」の際に、
「やおら」を本来の「ゆっくりと」の意味で使う人を、
「急に、いきなり」で使う人が上回って逆転したという話が出ております。
皆さんも正しい意味を確かめたくなったら、
その言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか?
きょうも大辞泉編集部が調査した
「間違った意味で使われる言葉ランキング」上位の言葉をチェックしましょう。
「やばい!高飛びしよう!」という言葉、この「高飛び」の意味をご存知でしょうか。
本来の意味は「犯罪者などが遠くの土地に逃げること」ですが、
今は15.8%の人が
「犯罪者などが飛行機を使って逃亡すること」と思っているようです。
「高い」と「飛ぶ」で飛行機をイメージしちゃうのかもしれません。
気持ちはわかりますけどね~。
辞書はもしもの時にも役に立ちます。
皆さんも正しい意味を確かめたくなったら、
その言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか?
きょうも大辞泉編集部が調査した
「間違った意味で使われる言葉ランキング」で
堂々の上位入賞した言葉をチェックしましょう。
「なしくずし」、この言葉で文章をつくるとしたら
みなさんはどうしますか?
たとえば、
「ダジャレが決まらなかったツケを福井がなしくずしに水谷に押しつける」
というように、57.3%の人が「物事が曖昧なままに進んでいく」意味で
「なしくずし」をつかっています。
でも本来は、「物事を少しずつ片付けていくこと。徐々に物事を行うこと」なんです。
着実に前進するいい意味なんですね。
皆さんも曖昧な言葉があったら、大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか?
大辞泉編集部が調査した
「間違った意味で使われる言葉ランキング」という面白いランキングがあります。
こちらで堂々上位入賞した言葉をチェックしてみましょう。
たとえば実に68.8%の方が違う意味で使っている「破天荒」。
みなさんはどういう意味で使っていますか?
ほとんどの人が「豪快で大胆なようす」の意味で使っていますが、
本来は「誰もなしえなかったことをすること」の意味です。
大辞泉に載っている語源を要約してご紹介しますと、
それまで誰も役人の登用試験に合格者がいなかったため、
未開の荒れ地の意味の「天荒」と言われていた地域から、
初めて合格者が出た時に、
天荒を破った、破天荒と呼ばれたことからだそうです。
となると、現役女子アナで前代未聞のヌード撮影に挑んだ
水谷加奈こそ破天荒アナウンサーということになるのでしょうか!?
皆さんも正しい意味を確かめたくなったその言葉、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか?
冬は空気が澄んで夜空が美しい季節ですね。
11月17日には「しし座流星群」がピークを迎えましたが、
次は11月末の「アイソン彗星」が接近するのを天体ファンは楽しみにしています。
天体に詳しくない者にとっては、「流星群」「彗星」の違いなどちんぷんかんぷん。
そこで辞書を開いて調べてみました。
「流星群」は、毎年ほぼ決まった時期に、
多数の流星が天球上のある一点から四方に飛びだすように現れる現象。
わっと流れ星が四方に散っていく感じ。
「彗星」は、ほうき星、コメットと呼ばれているものです。
ほとんどガス体からなる小天体...個体の集まった核のまわりに、
ガスや素粒子がまとわりついて尾を引いて飛ぶ一群なんです。
ロマンチックですね。
流れ星を見た時には、3回願い事を言えば叶うと言われます。
みなさんは何をお願いしますか?
みなさんも気になるその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
たまには辞書を手元に本を読んでみましょう。
かつて福井さんの関わった「料理の鉄人」という番組は
「私の記憶が確かなら...」というフレーズではじまりました。
みなさんは覚えていらっしゃいますか?
私の記憶が確かなら、あの言葉は
フランスの詩人アルチュール・ランボーの
「地獄の季節」の冒頭の一節、
小林秀雄訳の文庫を開いてみると...ありました。
「かつては、もし俺の記憶が確かならば、俺の生活は宴であった。」
かっこ良く決めたい時、
みなさんもその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか?
今朝辞書を開いて見つけたのは「酒池肉林!」
これは「酒を持って池となし、肉を持って林となす」から
酒や食べ物がふんだんにある贅沢な宴会、ということ。
でも「酒池肉林」と聞くと
食べ物だけでなく、色気もたっぷりありそうに聞こえませんか?
なぜなんでしょうね。
みなさんもコトバが気になったら、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
女優さんや上品な女性が口にするとドキッとする言葉があります。
他に言い方はないものか、辞書をひらいて調べてみる気になったのは「のどちんこ」。
女性も抵抗なく言えるものでしょうか?
これを大辞泉で調べてみると、
「口蓋垂(こうがいすい)の俗称」とだけあります。
正しくは口蓋垂っていうようですが、
「風邪で口蓋垂がはれたため・・・」っていえないですよね。
では、「ちんこ」の意味はどうなんでしょうか。
この先はぜひ大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
以前は喫茶店に多かった「パーラー」という言葉。
大辞泉によると「パーラー」は
洋菓子や飲み物を主とした軽飲食店。
ホテルなどの休憩室、談話室。
語源は古いフランス語で、「話をするところ」の意味ということです。
でもここで疑問が!?
ならばパチンコ屋さんに「パーラー」がつくのはなぜなのか。
パチンコ屋さんで話をするんですでしょうか?
これはパチンコを愛する福井さんに聞いてみるしかありませんね。
みなさんも身近なその言葉、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
辞書を開くと、「心」に長さや重さをくっつけた表現が意外にあります。
「心短し」は、せっかちで気ぜわしい、
「心長し」は、気持が続く、気が長い。
「心軽し」は、軽薄である、心移りする
では「心太」はどういう意味でしょう?
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
今朝調べてみた言葉は「七五三」。
東京では男の子が5歳、女の子が3歳と7歳が多いのですが
どうやら地域で違うらしく、
男の子も3歳と5歳を祝う地域が多いらしいんです。
大辞泉で調べてみると
男子は3歳と5歳、
女子は3歳と7歳に当たる年の11月15日に行われる、とあります。
明治神宮のWEBサイトを確認すると
それぞれの考え方で、年齢にこだわらず
兄弟一緒に済ましてもよいと書いてありますから、
実際は各家庭のご都合で祝っているのでしょうね。
ともあれ年齢よりもお子さんの成長を祝う気持ちが大切です。
その言葉を大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
アナウンサーとして全ての日本語を発声すべく
今朝も一度は声に出して読みたい日本語を探してみました。
そして見つけた言葉が、「たまゆら」
今まで使ってみたことはありますか?
「たまゆら」は、「少しの間」「ほんのしばらく」の意味。
漢字で書くと、「玉響」。
玉が揺らぎ触れ合うことのかすかなところから、
「かすか」「しばし」の意味に用いられました。
できれば趣きのある使い方をしたくなる言葉です。
では現代俳句の柳生真左子さんの句をお借りして、
みなさんも声に出して読んでおきましょう。
「たまゆらの 命惜しめと 銀杏散る」
気になるコトバと出会ったら、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
辞書で見つけた言葉から
思わぬ妄想が広がっていくことがあります。
見つけたのは、「ボイン渓谷」という言葉。
行ってみたいですねぇ~、ボイ~ンって谷間が広がっているのかな。
どんなところかというと、
アイルランドの首都ダブリンの北40キロに流れるボイン川流域の渓谷。
ここには、ボイン川まである!まさにボインづくめ!
しかも続きを読むと
ここは大古墳群で知られ、
中でもニューグレンジの石室墓は、巨大なハート型!
ボインの谷間にハート型!ワンダフォー!!
ココロが中2男子なら、2時間は妄想できますねっ!
言葉はロマンにあふれています。大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
辞書を開いてみると目にとまった言葉が「さようなら」
なみに漢字で書けますか?
「さよう」は「左様でございます」などという時の左様。
つまり「さようなら」は、「左様でございますなら」なので
「それなら、それでは」という意味なんです。
だから「それではさようなら」と言ってしまうと、
「それでは、それでは」となってしまう。
本来なら「左様なら、ここでお別れいたしましょう」というところが
前半だけになってしまったんですね。
言葉が気になるあなた。
「さようなら、その言葉を大辞泉で調べてみてはいかがでしょう」
この使い方正解!
今朝辞書を開いて調べてみたのは
以前、番組で話題となった「金木犀」。
福井家の庭にあるのは「金木犀」と思っていましたが
花の色の話をしているうちに、本当に金木犀かと
不安になってきて・・・・・・というお話でした。
福井謙二さんは下調べマニアだけに、
裏付けのないことを言う時って怯えるんですよね。
大辞泉で調べてみると、
金木犀は「秋強い芳香のある赤黄色の小花を密集してつける」
とありました。
そして、ふとその下を見ると、銀木犀とあり、
「金木犀に似て、秋、白い小花を多数つける」とあります。
で結局、福井家の庭にあるのは??
このところニュースで気になって、辞書を開いて調べてみた言葉があります。
広がっている食品メニューの虚偽表示事件で、問題となっている「フレッシュジュース」。
「フレッシュジュース」と聞いてみなさんはどんなジュースをイメージしますか?
大辞泉で調べてみると...実は収録されていないんです。
やはり「フレッシュ=新鮮」という概念が絞り込みにくいんでしょうか。
パック詰のジュースでも蓋をあけたばかりであればフレッシュと言えるのか、
やはり搾りたてのジュースしかフレッシュを名乗れないのか・・・・・・。
ちなみにある通販業者の業務用冷凍フレッシュジュースは、
新鮮な内にカット、鮮度を逃さないように真空パック、
急速冷凍をかけた物という説明をしています。
これだってフレッシュといえばフレッシュですね。
お店の方も「搾りたて」「作りたて」と表現を使い分ける工夫が必要かも。
あなたも気になる言葉を見つけたら、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
手紙を書いている途中に
つい気になって辞書を開いて調べた言葉は、「みぎり」
「立冬(11/7)のみぎり」などとつかう「みぎり」です。
漢字で書くとどういう字か解りますか?
大辞泉で調べてみると、「砌」という漢字があります。
または「水限」という字もありますね。
雨のしずくの落ちるきわ。
時節、おり、ころ、という意味だそうです。
先ほどの文章で言い代えると、「立冬の頃」となりますね。
「みぎり」を使うとなんだか高尚な感じがするから不思議です。
では、置き換えてみましょう。
あのチーリップの名曲は「虹とスニーカーのみぎり」
和田アキ子さんの「古い日記」の場合は
♪「あのみぎりは はっ!」
無暗に置き換えてもいけないということがよくおわかりいただけたかと・・・・・・。
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
辞書を開いて調べてみたのは「親和性」。
若い文化人たちがサブカルチャーなどを語る時に
最近、ちょいちょい使うんですよね。
「ももクロはスポーツと親和性が高い」みたいに。
これヤングなインテリ感、出ていませんか?
大辞泉で「親和性」を引くと、
ある物質が他の物質と容易に結合する性質や傾向とあります。
これを、相性が良く、相乗効果がある関係に使っているんですね。
例えば、「水谷加奈とアルコールは親和性が高い」みたいに。
みなさんは何と「親和性」が高いですか?
ふと気になったその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
今朝辞書を開いて見つけた言葉は、「ちょろり」。
使い方をみると、
「舌をちょろりと出す」
「本音をちょろりともらす」等の用例がのっています。
少し、ちょっとなどの量をあらわす時に使っている人も多いかもしれません。
この言葉の意味を見ると、「水などがわずかに流れるさま」という
まさに水谷さんのいう意味で使うこともあるんですが、
「舌をちょろりと出す」という時は「すばやい」という意味。
「本音をちょろりともらす」という場合は「軽々しい」という意味なんです。
となると昭和の時代に
シミーズがちょろりとはみだして見えることを
「しみちょろ」と言ったのはどっちの意味なんでしょうね?
すばやいという意味か、軽々しいという意味か。
懐かしい言葉でいえば、「パンチラ」も気になりますが、それは別の機会に。
みなさんも気になったその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
アナウンサーとして全ての日本語を発声すべく、
珍しい言葉を発掘する
一度は声に出して読みたい日本語。
今朝、辞書を開いて見つけたのは「御草々様(おそうそうさま)!!」
意味は、客あしらいが粗末なこと。
それを丁寧に言うために様をつけたとあります。
対応の悪いお店で、
サラッと嫌みを言うには使えそうじゃあありませんか。
たとえばこんなふうに。
「この店は...御草々様だねぇ~」
「どういたしまして」なんて言われちゃったらどうしよう・・・。
みなさんも気になるそのコトバ、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
風が冷たくなってきたなーと思いつつ
辞書を開いて風の項で見つけた言葉は、「風の姿」。
どんな意味かご存知ですか?
意味は、草や木の葉がそよいでいる様子からわかる風の吹き方。
会話では使いにくいですが、
文章に、こういう言葉を織り込めると味が出ますね。
揺れる紅葉に、風の姿が見えました...という感じでしょうか。
間の「の」を取って「風姿」にすると、麗しい姿、
他にも、「芸術的美を表現した姿」という意味になります。
会社内の微妙な人間関係の間で、
芸術的な立ち回りを見せている中間管理職がいたら、
ぜひ「素晴らしい風姿だなぁ」と、感心してあげて下さい。
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
辞書は日本語のワンダーランド。 今朝も意外な発見と出会いましょう! アナウンサー生活38年、喋りのプロ・福井謙二が「大辞泉」をひらいて、 「言葉」の持つ本来の意味や語源、正しい使い方を探ります。