アナウンサーとして全ての日本語を発声すべく
一度は声に出して読みたい日本語。
アナウンサーは言ってみれば口先三寸の仕事。
口ではじまる言葉って沢山ありますよね。
口癖、口止め、口ぶり、口ずさむ~などなど。
口という言葉は、文字通り体の部位としての口、唇に加え
言葉や味、入口出口などいろんな意味を含んでいるので多いんです。
その中でなかなか口にしない言葉を大辞泉で見つけました。
「口の世」。
意味は、「食っていくのがやっとの状態。その程度のわずかな手当て」。
食い扶持の少なさを「口の世」というんです。
喋るだけじゃあ儲からないということですかね。
では声に出して読んでみましょう。
「私の稼ぎなんて所詮は口の世です!!」
みなさんも気になったその言葉、大辞泉で見てみてはいかがでしょう。
辞書は日本語のワンダーランド。 今朝も意外な発見と出会いましょう! アナウンサー生活38年、喋りのプロ・福井謙二が「大辞泉」をひらいて、 「言葉」の持つ本来の意味や語源、正しい使い方を探ります。