みなさんはどう使いわけていますか?
この番組は、福井「及び」水谷がお送りします。
この番組は、福井「並び」に水谷がお送りします。
言葉を繋げるときの「及び」と「並びに」。
大辞泉の【及び】の項に用法が載っていました。
一般的に区別なく使われていますが、
「並びに」の方が、口語的で、改まった時に使われるそうです。
もっとわかりやすく結婚パーティーで言うと、
披露宴では「並びに」で、
友人同士の二次会では「及び」でも構わないんですね。
これで「及び」に及び「並びに」問題は解決!
んっ?「並びに」並び「及び」に問題?
「並びに」及び「並びに」問題?
解決してないかも...
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかが。
このところ耳にする機会が増えている外来語・カタカナ言葉に
「リテラシー」という言葉があります。
メディアリテラシー、情報リテラシー、マネーリテラシー、
みなさんはどう受け止めていますか?
大辞泉を開いてみると、
読み書き能力。または、与えられた材料から必要な情報を引き出し、
活用する能力。応用力...とあります。
でも日本語で言った方がわかりやすいですよね
これからは「リテラシー」を耳にしたら、
「活用力」や「応用力」に置き換えてみると意味は通りやすいと思います。
これがいわば言葉のリテラシー。
みなさんも身近なその言葉、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
みなさんは、ご自分がうら若き頃っていつぐらいでしたか?
大辞泉を開いてみると、「うら若き」は
若く可憐な様、草木などの先が若くみずみずしい。
そして「うら」は草木の「末」を意味し...梢が若くみずみずしい、
もしくは「心」の意味で、
心の中でそのように感じられると書かれています。
つまり心の中で若いなぁ~と感じるのが「うら若い」。
うら若いに「乙女」とか付けなければ、
たとえいくつになっても「うら若い」とおっしゃっていただいて
まったく問題ございません!
みなさんも身近なその言葉、
大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
ふと考えてみると不思議な言葉 「医薬部外品」。
文字通りに受け止めれば、
医薬品じゃないよ、と言うことですよね。
となると手元にあるペンにしても、
スタジオにあるマイクにしても医薬部外品になりますよね?
でもなんとなく薬に近いニュアンスもある言葉。
そこで大辞泉で調べてみました。「医薬部外品」。
すると、「薬事法に基づき医薬品と区別されている、
人体に対する作用が緩やかな薬品」であることがわかりました!
ここには蚊取り線香・日焼け止めクリーム・
脱毛剤・歯みがきなどが含まれます。
部外品、つまり違うものといいながら、そのニュアンスが残る、
日本語って不思議ですよね。
今朝、開いた辞書にあったのは「妻」。
おなじみの言葉のようですが、辞書を見ると、この妻には別な項目があるんです。
たとえば、「物の端の部分、ヘリ」という意味。
ということは福井家では妻が真ん中で、
福井さんが端っこですから、福井さんが妻ということになります。ん???
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
辞書を開かなければ口に出すことはなかったであろう
珍しい日本語をご紹介する一度は声に出して読みたい日本語。
今朝辞書を開いて選んだのは「てこねる」。
最近よく「手ごねハンバーグ」っていいますよね。
この「手ごね」という言葉は辞書にあるのか見てみると...無いんです。
すると近くに「てこねる」という言葉がありました。
意味は何だと思います?
実は、死ぬことをののしって言う言葉。「くたばる」と同じように使われるようです。
これを知ってからなんだか「手ごねハンバーグ」が美味しそうに思えなくなってしまいました。
では声に出して読んでみましょう。
「てこねる前にハンバーグを食べたい!!」
辞書は言葉の不思議にあふれています。
みなさんも気になったその言葉、大辞泉で調べてみてはいかが。
ふと辞書で料理は作れるものかと思い、調べてみたのは「筑前煮」。
これからの季節、お作りになる方も多いのでは?
さて、この言葉を大辞泉で引いてみると
「鶏肉とニンジン・ゴボウ・レンコン・シイタケなどを油で炒(いた)め、
砂糖・醤油で味を付け煮詰めたもの。筑前地方の郷土料理」とあります。
意外にこれで、料理できそうです。
辞書はレシピにも使える!と思って、
広島出身だからと「お好み焼き」のところみた福井謙二さん。
するとこうありました。
「水と卵で溶いた小麦粉にイカ・牛肉・豚肉や刻みキャベツなどの
野菜を好みによってまぜ、熱した鉄板の上で焼き、ソース・青海苔などで味つけをして食べるもの」
広島じゃないじゃん!これじゃ広島お好み焼き、作れないよ!という福井さん。
いえ、決して辞書の説明としては間違ってないと思うんですけど......。
「これまで何度も耳にしているのに、
意外と意味を確認したことのない言葉」があります。
きょうはそんな言葉を探してみました。
たとえば「ライムライト」。
チャールズ・チャップリンの代表作の一つで、
チャップリン演じる、落ちぶれた道化師と、成功を掴む若いバレリーナの物語です。
この「ライムライト」の意味、ご存知でしょうか?
大辞泉によると、ライムというのは「石灰」のことで、
ライムライトは、それを使った19世紀後半の舞台照明の装置のこと。
そして名声、評判、花形という意味にも使われます。
名声を高めた若いバレリーナは、
恩人である老いた道化師に
脚光を浴びる舞台を用意するのですが・・・。ここから先はぜひ映画をご覧ください。
タイトルの意味を知ってみると、また違う感動があるのでは。
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
今朝は、一度は声に出して読みたい日本語を選んでみました。
辞書を開いて見つけたのは「雪隠で饅頭!」
果たしてこの言葉の意味は?
最近は友達がいなくて、トイレでお弁当を食べる学生もいると聞きます。
ところが意外や意外、「雪隠で饅頭」の意味は、
空腹を満たすのに場所をかまわないことのたとえ。
また、人に隠れてひっそりと自分だけいい思いをすることのたとえ。
一人で良い思いをすることでするから、トイレで弁当を食べるのとはまったく逆の意味なわけです。
ということで、この言葉の正しい使い方は、こんな感じ。みなさんもぜひ声に出してみましょう。
「あいつうらやましいなぁ。雪隠で饅頭かよ!!~」
こんな不思議なコトバと出会うために、大辞泉を調べてみてはいかがでしょう。
意味はご存知のとおり、「砂糖や蜜のような味」。
ところで、この反対語はなんになるでしょう?
大辞泉に載っている反対語は
「苦い、カラい=ショッパイ」
では「甘い思い出」という時の、甘いの反対語は?
答えは「ツラい」。
そして、ここからが辞書に載っていないところ......
「打球はレフトスタンドへ!甘く入ったカーブを捉えられましたぁーーー」
この「甘い」の反対語は?
今度は「甘い」の反対語が「厳しい」になるんですよね。
そのうちこんな使い方も辞書に加わるのでしょうか。
皆さんも気になるその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
アナウンサーとして全ての日本語を発声すべく
一度は声に出して読みたい日本語。
アナウンサーは言ってみれば口先三寸の仕事。
口ではじまる言葉って沢山ありますよね。
口癖、口止め、口ぶり、口ずさむ~などなど。
口という言葉は、文字通り体の部位としての口、唇に加え
言葉や味、入口出口などいろんな意味を含んでいるので多いんです。
その中でなかなか口にしない言葉を大辞泉で見つけました。
「口の世」。
意味は、「食っていくのがやっとの状態。その程度のわずかな手当て」。
食い扶持の少なさを「口の世」というんです。
喋るだけじゃあ儲からないということですかね。
では声に出して読んでみましょう。
「私の稼ぎなんて所詮は口の世です!!」
みなさんも気になったその言葉、大辞泉で見てみてはいかがでしょう。
辞書を片手に本を読んでみるといろんな発見があります。
あまりにも有名な夏目漱石の「坊っちゃん」の書き出し。
「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」
さすが100年経っても漱石はツカミがうまいですね!
さてこの「無鉄砲」、
「後先を考えないむこうみず」という意味は分かりますが
なぜ「鉄砲が無い」が、「むこうみず」の意味になったのでしょうか?
大辞泉で調べてみると、漢字で書くと、「無点法」、
この点を手に変えた「無手法」からの、音が変化した当て字だったんです。
点が無い漢文は、読みにくくてはっきりしない。
それがはっきりしない無暗で向こう水な行動、「無鉄砲」に通じたのでしょう。
みなさんがこれまでにやった一番の無鉄砲は何でしょう?
皆さんも気になる言葉と出会ったら、大辞泉で調べてみてはいかがでしょうか。
今朝は辞書でちょっと遊んでみました。
大辞泉には人名も取り上げられています。
ちなみに日本人の苗字ランキング1位「佐藤」さんは、
作家の佐藤愛子さんに始まり21人がのっています。
では水谷加奈の「水谷」は?
調べてみると、2人。
近世文学研究の先駆者・水谷不倒さん、戦前の方。
新派の代表的女優・水谷八重子さん、初代です。
では「福井」はどうでしょう?
こちらは3人がのっていました。
福井謙二と一字違いのノーベル化学賞を受賞した福井謙一さんが含まれています。
この事実を発見した福井さん、「私も載せると、福井謙一、福井謙二と並んで面白い!」と
ひとり盛り上がっておりました・・・・・・。
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
この言葉は新聞などを読んでいると、
検察の精神を表すものとしてよく使われますが、
意味を調べたことはありませんでした。
大辞泉によると、
秋の厳しい霜と夏の強烈な日差しから、
厳しくおごそかであることのたとえとなっています。
それが刑罰に厳正にのぞむ検事の精神として、
検察官のバッチのデザインにも取り入れられているそうです。
こんな良い言葉があるのだから、検察もぜひ信頼回復していただきたい。
ところで、定年退職間もない福井謙二さんをみていて、こんな言葉を思いつきました。
題して「妄想連日」!
定年退職したから、昼間っから妄想し放題なのではないか。
こちらはおごそかさのかけらもありませんが、
でもそんな毎日がまんざらでもなさそうな福井さん。
みなさんも妄想でふと思いついたその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
この週末、プロ野球もいよいよクライマックスシリーズに突入!ということで、
調べたのは「クライマックス」という言葉。
このクライマックスの意味には、「最も盛り上がったところ、最高潮」とあります。
類語には、頂上、頂点、絶頂、山場など。
広島カープファンの福井謙二さんにとっていれば、まさに絶頂シリーズ!
「絶頂のあとの恍惚感に浸りたい!!」(福井談)とのこと。
ちなみにクライマックスの項には、「オルガスムスに同じ」とあります。
「オルガスムス」という言葉が気になって仕方がないというあなたは、
大辞泉でぜひこっそり調べてみてはいかがでしょう?
今回、調べたのは
「小学館の大辞泉に果たして小学館はのっているのか」ということ!
最近の辞書は収録語彙も増え企業名なども収録されています。
でも、調べてみると小学館はない!
ならばライバル会社の講談社を調べてみると...これも無い!
自社のことや同業他社は載せないのか?とさらに調べたところ、
「文藝春秋」や「新潮」はあるのです。
ところが、これは雑誌名としての収録で会社名ではありませんでした。
ということは、出版社名は無いのか・・・・・・と思いきや!
あの尾崎紅葉(おざき・こうよう)が創立し、近代文芸の主流であった
今はなき「硯友社(けんゆうしゃ)」は収録されていることがわかりました!
つまり想像するに、「今はない」という状態になって初めて出版社は載るのでしょうか?
ちなみに文化放送は、ちゃんと収録されていました。
もしかして、なかったことにされていたとりか・・・・・・いつの間に???
みなさんも興味を持ったその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
アナウンサーとして全ての日本語を発声すべく
一度は声に出して読みたい日本語。
今朝、辞書を開いて見つけたのは「サイノロジー」という聞きなれない言葉。
意味は、妻(つま・さい)に甘いこと。またそのような男。
心理学のサイコロジーをもじって出来た言葉らしいです。
これは昭和初期にはあった古い言葉らしいのですが、
大事なのは「恐妻家」ではなく、妻のことをのろけるような、甘い男ということ。
妻のことを話題にするたびに、世間から「恐妻家」だと誤解される福井謙二さんは、この言葉を知って救われたとか。いまでは声を大にしてこう叫びたいそうです。
「もう恐妻家とは言わせない。サイノロジーと呼んで!!~」
こんなコトバと出会うために、大辞泉を開いてみてはいかがでしょう。
辞書を開いて見つけた言葉は、「秋味」。
秋を代表する味の意味から、
「北海道で秋に産卵するために川を上って来るサケ」とあります。
と、ここで一つ下に視線を移すと
ここにもうひとつの「秋アジ」が。
秋に獲れる鯵も秋アジと言うようです。
つまり秋アジには鮭と鯵があるわけです。
それに秋味と言えば、この時季に期間限定で発売されるビールの銘柄も浮かんじゃいます。
となると、どうなるか。
「アキアジ」には鮭と鯵があり、
「アキアジ」のサケには魚(鮭)とビール(酒)があるわけです。
つまり、アキアジ(鮭)とアキアジ(鯵)を肴にアキアジ(ビール)を飲んでいる場合、
サケはアキアジ(鮭)とアキアジ(ビール)で、
魚もアキアジ(鮭)とアキアジ(鯵)・・・あーめんどくさい!
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
今朝開いてみた言葉は、カタカナの「オタク」。
クールJAPANの代名詞、世界に通じる日本語ですが、
辞書に載っていると思いますか?
調べてみるとやはりまだカタカナの「オタク」は単独では載っていません。
従来の「御宅」の項の意味の5つ目にありまして、
意味は「あることに過度に熱中していること。また、熱中している人」
これはまァ、納得。
しかし、問題は補説のこの一行、
「特定の分野だけ詳しく、その他の知識や社会性に欠ける人物を言うことが多い」
若い世代からすると、解釈に異論ありかもしれませんね。
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
今朝開いた言葉は、「十月の木の葉髪」
アナウンサーとして全ての日本語を発声すべく
なかなか声に出すことのない珍しい日本語を福井謙二さんが選ぶ、
「一度は声に出して読みたい日本語」シリーズです。
「十月の木の葉髪」という言葉、
文字通り、十月の木の葉のような髪の毛という意味です。
陰暦10月の木の葉が散る頃に、頭髪が良く抜けおちること...だそうです。
なんだか秋風が頭に沁みるきょうこの頃にふさわしい言葉です。
辞書は言葉の不思議にあふれています。
みなさんも気になったその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう。
今朝開いた言葉は、「おきゃん」
誰かに「おきゃん」と言われたことはありますか?
「元気でがちゃがちゃしている娘」といったイメージを
持っている人が多いかもしれませんね。
「おきゃん」は漢字で書くと、「御侠」
なんだか文字面は怖そう。
意味は、若い女性の活発で、慎みのないこと。またそのさま。
類語には、「御転婆」「はすっぱ」「尻軽」。
元気な女の子に対して、悪気なく使われるケースもある言葉ですが、
褒め言葉ではありませんので、気をつけなくてはいけませんね。
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
今回、辞書を開いて調べたのは秋空に浮かぶ「鰯雲」
意味は、「白い小さな雲が、魚のうろこのように群がり広がっている雲。
巻積雲(けんせきうん)のことで、この雲が出るとイワシの大漁があると言われた」とあります。
ところでこの雲、イワシ以外の言い方もあります。
「鱗雲」、「羊雲」、それに「鯖雲」など。
でも鯖は季語も夏だし、なんだか微妙。
すると福井さん曰く、「秋鯖雲って言うのもまだるっこしいし、
その辺ちょっとサバ読んで、付けちゃったんじゃない?」とのこと。
みなさんも身近なその言葉、大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
今朝開いた言葉は、「フリーランス」
本日をもって、フリーランスとして、第一歩を踏み出した福井謙二さん。
そこでこのフリーランスを辞書で調べてみると、
まず目に留まるのが、「フリーランサー」と同じ、つまり「自由契約者」とあります。
そして第二項を見ると、そこにはなんと!
中世ヨーロッパで、主君を持たず自由契約によって
諸侯に雇われた騎士。傭兵。...とあります。
福井謙二さんと騎士。
福井謙二さんと傭兵。
......まったくイメージがあいません。
みなさんも気になった言葉を大辞泉で調べてみてはいかがでしょう?
辞書は日本語のワンダーランド。 今朝も意外な発見と出会いましょう! アナウンサー生活38年、喋りのプロ・福井謙二が「大辞泉」をひらいて、 「言葉」の持つ本来の意味や語源、正しい使い方を探ります。