インタビューをしながらメモをする手が止まらない、インタビューを聞き返しながらも何度、録音素材を止めて(メモして)しまったか。
インタビューに対する返答、言葉の選び方、表現の仕方。「うぅむ」と、何度唸ってしまったか!
CDを一聴した時「バンド?」と思ってしまいましたが、『Ghost like girlfriend』は、岡林健勝さんの1人プロジェクト。
「独り身で高校2年生から音楽をはじめて、もう少しで25歳になる男です」と、まずは自己紹介。
ジャンルでいうと洋楽より邦楽、バンドよりは「1人がかっこいい」と、堂本剛さんや高橋優さん、星野源さんらシンガーソングライターの影響を大きく受けてきたと語る。
そんな岡林さんが、音楽そのものを始めたきっかけのエピソードは興味深く聞いてしまうものでした。高校1年生の頃に思いを寄せていた女の子への気持ち。その気持ちを伝えることなく、彼女は突然に引っ越してしまう。
「言おうとしていたことを、言う間口がなくなってしまった。そうなった時、この気持ちを伝えるのは、音楽がふさわしいのではないか」...と思っていた矢先、祖父母宅への毎年恒例の帰省。
彼女がいなくなった帰省のタイミングで。祖父母の家で見つけた「50年くらいずーっと置いてあった、ボロボロのギター」...まさに'奇遇'から音楽活動をはじめた。ギター片手に路上にも出ていたという時を経て今に至り、今年6月にはメジャーレーベルからのデビュー。
そして今、こうしてインタビューを振り返りながら、Ghost like girlfriendという名義に「はっ」としたのは考えすぎでしょうか(笑)?
「(音楽について)詞と曲ありきの人間だと思っているし、自分をジャンル分けするなら、'シンガーソングライター'」と語る岡林さん。「自分の心情に潜って、小学生の道徳の教科書にも載っていいような歌詞というのを思い浮かべながら書いている」。
その言葉を受けて改めてメジャーデビューアルバムの歌詞を見てみましたが、岡林さんがおっしゃる通り。
難解な単語なんて見当たらないのに、とっても新しい、新鮮な日本語のフレーズが並んでいるように見える。かつ、今の世代のリアルな会話を切り取ったような要素も含めながら。
新しい才能が音楽シーンに出てきたと思います。
でも、その才能を開かせようとしているのは何より、岡林健勝という自身そのもの。周りの環境になんか頼っていない彼の姿。自分自身と向き合って音楽を紡ぎ出しているその姿勢を、言葉の端々に感じることができました。
この先、きっと貴重になる出会いだったと確信します!
【7/8 On Air楽曲】
Last Haze/Ghost like girlfriend
*6/19リリースになっているメジャー1stアルバム『Version』は、この曲で始まります。
サビの歌詞・'明日死んでも良いなんて全て叶うまで無しにしようぜ'が耳に残る!
【7/15 On Air楽曲】
Midnight Rendez-Vous/Ghost like girlfriend
*オンエア時間にピッタリなタイトルの1曲。ゲストミュージシャンとして参加している、King Gnu・常田さんのギターの音がたまらん!とつい言ってしまうこの曲も同アルバムに収録。
【ポッドキャストQR】
岡林さんとのここだけ話もポッドキャストQRでお楽しみいただけます→コチラ!
自己紹介で「もうすぐ25歳」と言っておられましたが、まさに!お誕生日直前(7/25)!で、今ドキ男子!?のカワイイ部分も垣間見れるトークです♪
【7/22&7/29のゲスト】
7/31にニューアルバムをリリースする、SCOOBIE DOをお迎え。
バンドの歴史も20年超、わたしも知り合ってから10年以上。ですが、この番組にお迎えするのは初!ということで、'フレッシュな'気持ちでお届けしたいと思っています(笑)、おたのしみに!