中田総合法律事務所

第1回 2009.10.8 ON AIR

2009/10/08

『センパツ!』では毎週木曜日19:33頃から
『情報満載スタジアム 弁護士中田のタイムリートーク』をお送りします。

毎週その時々の“タイムリーなニュース”を
中田総合弁護士事務所の中田なかだ光一知こういち先生が
“法律”の観点から解説する20分間です。

センパツガールズの吉田涙子が
リスナーの代表として、さまざまな疑問を投げかけますので
どうぞお楽しみください!

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◇第1回 2009.10.8 ON AIR

 記念すべき1回目の放送では、中田光一知先生が
 番組スタートにあたっての意気込みを語っています。

(中田)
 今年から『裁判員裁判』が始まりました。
 “裁判”“法律”というものは、皆さんの関係のないところで
 関係ない人たちがやっているんだろう・・・と
 捉えていたところがあったと思うんですけど、
 裁判員制度が始まったことで
 「自分も裁判員になるかもしれない」と、身近なものとして
 捉えざるを得ない状況になっていると思うんです。

 “裁判”“法律”というものが
 身近な生活の中で、どのように動いているのか
 皆さんにお話しできればいいかなと思います。

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 ○注目のニュース → → → 連立政権の合意書

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  先月9日、民主党、社民党、国民新党の3党が
  連立政権設立で合意し、3党の党首が合意書に署名。

  在日米軍の基地問題には、沖縄県民の負担軽減の観点から
  日米地位協定の改定を提起する――と明記。

  また普天間基地移転問題には触れず
  米軍再編や在日米軍基地のあり方にも
  「見直しの方向で臨む」という表現にとどめました。

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  ◆ポイント1 合意書は法的にどのような効力があるのか?

   一般社会では「合意書」=「契約書」。
   違反した場合は、損害賠償請求や刑事罰につながる
   ケースも生じます。

  ◆ポイント2 “政治的”な合意は“法的”な合意ではない

   合意をやぶったとしても、法的な効果がありません。

  中田 「政治的な制裁やペナルティ・・・
       政治的な場で非難を加えるなどはあるかもしれませんが
       たとえば(近いところでは)
       参議院議員選挙で国民の審判を仰ぐ――
       という決着になると思います」

  ◆ポイント3 法的に認められるためには?

   合意に違反した場合の取り決めを定めることです。

  ◆ポイント4 問題点

   今回の例では、民主党の場合、
   衆議院議員選挙で多くの票を得ましたが
   たとえば、民主党の支持者からの
   「社民党は支持していないのに・・・」という声も考えられます。

  中田 「法的拘束力のある連立合意をすれば
       かえって おかしなことになるんじゃないか――
       ということもあるんです」

  吉田 「報道された中で、3党の党首のサインが入ったものを
       見ましたけど、あれを頭の中に置いて
       『これからちゃんとやっていってほしい』と
       一人一人が見守っていく必要がありますよね」

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中田先生セレクションの1曲

 MARIA / ソ・ウォノ

次回もお楽しみに!

投稿者 senpatsu : 2009年10月08日 21:00

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