2011年01月01日
■2011年1月1日放送分■
2011年 元日――。
初日の出を迎える直前の放送となった今回は
『住みかえ計画の基礎作り』と題しまして
住みかえの準備に必要なポイントをご紹介しました。
■2010年は“住みかえ”大ブレイクの年!
今年の計画を練る前に、まずは前年をおさらい。
“住みかえ”における2010年は
いったいどのような一年だったのでしょうか。
大垣「かなりブレイクしましたね」
◆住みかえ人気急上昇!千葉県
首都圏でありながらも、
都心への通勤・通学が長時間に及ぶエリアに関しては
地価が安い――という認識が広まっているようです。
◆リタイアメントモラトリアム
団塊の世代の大量退職が始まるとされた「2007年問題」。
しかし、前年の改正高年齢者雇用安定法の施行により
65歳までの雇用確保が進んだため、
大半の方が仕事を継続。
大垣「本当は退職していないんです。
そのことを“リタイアメントモラトリアム”と
言っていて、前の職場で仕事を続けられなくなるのは
年金をもらいだす65歳から。
実は『2012年』から完全退職が始まるんです」
水谷「来年なんですね」
「2007年問題」とは事実上「2012年問題」となり、
大量退職をいよいよ翌年に控えた今年2011年は
準備の年にあたるのです。
大垣「その後の人生をどう考えるか――。
今度こそ、真剣に考えて本当に動かないと
家に“塩漬け”になってしまいます。
これを考える一年が今年である――
ということを強く申し上げたいと思います」
◆趣味を見つけて楽しい生活を
番組では、実際に住みかえをされた方に
電話でお話を伺っていますが、
皆さん、生き生きとされていらっしゃるのが印象的。
水谷「趣味を見つけて本当に楽しく過ごしていらっしゃるのが
声を聞いて わかります」
大垣「でも、また“次”があります。
『田舎暮らしがしたい』と行かれた方も、
いわゆる“エルダーシニア”といっている状況になると
また次の展開があります」
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■アクティブ情報 ~ ワンポイントアドバイス
数は力
ご主人が退職し、夫婦二人揃って家で過ごす生活では
細かい話ですが たとえば一日3食を作る場合、
おかずを食べきれないこともあるでしょう。
もし、5~10組のご夫婦が近所で生活すれば
『共同の炊事場』『共同菜園』を設けることも可能。
大垣「たとえば“きょうは男性が食事を作ろう”とか決めて
同じ買い物をしても、効率よく買える。
そして共同の炊事場や共同の菜園を作って…
というような“デザイニング”ができないかというと
全然難しいことじゃないわけです」
水谷「楽しそうです」
大垣「“ランドスケープアーキテクト”といいますが
庭をちょっと小奇麗に作ったりすると、
ずっと豊かな感じになりますし、
お互いに“見守り”も効くんです」
住みかえをする側の方々が積極的に
『こういうものが欲しい!』『こういう暮らしをしたい!』と
発信することで、
そうしたニーズに応えようとする動きも活発化するはずです。
大垣「人が同じ場所に固まっていると
行政のサービスも受けやすいですし、
そうなれば(たとえば)病院の経営も成り立つんです」
まさに逆転の発想――。
“病院のあるところ”への移住ではなく、
人が100人いれば“病院の方が人の集まる土地に来る”。
『数は力』の論理で、人の動きがあれば お金が動く――。
50代よりももっと上の世代の方々が
“動く”ことで“消費”を主導し
経済を動かせば、若い世代にもお金が回ります。
大垣「その(若い世代の)人たちが納める税金で
社会保障が成り立っていくわけですから、
ぜひ、待っていないで動いてください」
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■大垣教授の こぼれ話
元日ということで、
番組のオープニングとエンディングでは
大垣さんのお正月の過ごし方の話題に。
初詣は、実家のある京都・上賀茂神社と
さらに2か所ほどを家族勢揃いして訪れるそうです。
大垣「今年はおばあちゃんが数え年で102になるので
お祝いをします」
そして故郷・京都が発祥の地とされる
『七福神』にちなんだ話題へ・・・
大垣「東京のかたは“七福神巡り”やりますか?」
水谷「最近、少し流行ってきてるんでしょうか」
七つの神社仏閣を巡って七福神の御朱印を台紙に集め、
枕元に敷いて寝ると よい夢が見られるという
『七福神巡り』――。
大垣「各地方にありますから、
住みかえ先を探すついでに
行っていただくのもいいかもしれません」
ところで、若き日の大垣さんが
京都から東京へやってきて驚いたのが
お正月にいただくお雑煮。
大垣「京都は白味噌仕立てで甘いんです。
東京に来て 何が一番ビックリしたって、
お雑煮が透明だということでした」
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本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。