2010年09月18日
第1回 住みかえセミナー リポート
9月18日に行われた
『第1回 住みかえセミナー』の模様を一部ご紹介します。
■番組スタート秘話(オープニングより)
JTIが4年前にスタートして、
この番組の企画の相談を受けた際、なかなか前に進まず…
大垣「『いいよ、僕が(パーソナリティーを)やるよ』
とお受けしたんです」
水谷「元々は『やりたいわけじゃなかった』
というところに クスっと笑ってしまいました」
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■「プラス5~10万円でいい」という考え方
(第一部:大垣尚司さんの講演より要約)
今から20年ほど前、日本はアメリカより高齢者が少なく
“高齢化が進んでいる”という意識がありませんでした。
ところが、戦後から日本人の寿命は延びています。
平成元年頃から、
将来的な年金の破たんが予見されていた。
年金だけでは国民の人生を支えることができない――
「年金」以外に月にプラスアルファで5~10万円くらい
稼ぐ方法を考えなければ――という相談が大垣さんの元に――。
大垣「…ということで巻き込まれまして
住宅を使って、そういうことができないかと
20年くらい研究しているわけです」
日本人には
「月20~30万円の収入」がなければ“職業”ではない――
という考え方が染みついていますが、
65歳を過ぎれば、月24万円の年金が手に入ります。
今、若い人が仕事を解雇され、ハローワークで
「月20万円」もらえる仕事を見つけるのは非常に困難。
したがって(会場にお集まりの)皆さんが
必要なのは「プラス5~10万円」。
大垣「『5~10万円』(だけ)では家族を養えないので
若い人の感覚では“職業”になりません。
でも『5~10万円でいい』と思っている人から見ると
そこは非常に広くあいたスポット――。
そこに進出しても若い人の職を奪うことにはなりません。
皆さんにとって『5~10万円』は
豊かになるための非常に重要なもの」
つまり、月5~10万円の
“それだけでは食べていけない”と思われている仕事
――社会貢献型の仕事や農業など――に
正面から向き合えるようになります。
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第二部は残間里江子さん登場!
残間さんが代表を務めるclub willbeは去年春に設立
会員数は8,100人にまで達しました。(2010年9月時点)
■club willbe設立のきっかけ
(第二部:残間里江子さんの講演より要約)
新しい大人文化を作ってくれそうな
60、70、80代の素敵な大人たちが
これからは少子化でどんどん減る――。
今、新しい大人の文化
=生活文化・ライフスタイルを作っておけば、
これからの20、30代の人たちも、
大人になった時に絶望しないのではないか――。
残間「そういう思いでclub willbeを立ち上げました」
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■残間さんが語る大垣尚司さん(第三部:対談より要約)
残間「ある委員会で大垣さんに会ったら、
顔かたちはかわいい“ハウジング坊や”みたい――。
元 興業銀行にいらして、ニューヨークで
全部の興銀の後始末を、若いのに
全部一人でやった――という、
今でも興銀で語り継がれている天才」
「JTIも、ご自分でお金を出しまして、
一切、無償でやっている――と。
そういうのって なかなか(自分で)言わないんですが
背景を言わないと(伝わらない部分もある)」
「誰か人のためになることを
一生懸命やっている――という大垣さんですから、
ラジオの番組も、
これからどんな風になるかも期待しています」
「やろうとしている取り組みについては
たいへん公正な目でやっているということ・・・
(参加者に配られた)99ページの資料、
昨日 徹夜で作ってましたからね」
「『金融と法』(有斐閣)という、
財務省の人が教科書にしているような本を
半年くらいでまとめました。
『頭の中どうなってるの??』っていうようなかたで、
“自分のためには お金になってない”って言うと
怒られちゃうけど、私腹を肥やしているわけじゃないので
せっかくの資料ですから、読んでいただけたらと思います」
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(後日談)
水谷「『天才』『ハウジング坊や』って言われてましたね」
大垣「褒めすぎですね」
水谷「『住みかえのコツ』という小冊子…
分厚いんで驚きました!」
大垣「前の日にかいたわけじゃないんですけど、
少しずつ書きためていたものです」
水谷「99ページ…ほとんど “本”ですよね!」
水谷 「ラジオでは聴けない、生の大垣さんの
チャーミングな部分に
触れることができたんじゃないでしょうか」