アクティブシニアの住みかえ大作戦!
毎週土曜日6時25分~6時40分 文化放送
今、日本人の寿命は飛躍的に延びています。
定年後の生活は「隠居・老後」ではなく、仕事に囚われない新しい人生の始まりと考えたほうが良いぐらいです。
しかし、不動産のような固定資産があるため、逆に人生に縛りが出来てはいないでしょうか?
そこで、この番組では、今の資産を活用しつつ、アクティブな新しい生活をする方法を提案していきます。
実際に住みかえをした方の声を交えて、具体例をお伝えします。

2010年04月17日

大垣尚司コラム 第2回

■2010年4月17日放送分■
 
■住みかえ探検隊(1)
 
今回からJTIを実際に利用された方の
お話を伺っていきます。
第1回は
相模原から成東に住みかえたNさんご夫婦でした。
放送を聴かれたみなさんは、
奥様の弾むような声に住みかえが
大成功であったことを感じられたと思います。
 
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住みかえカルテ
 
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コメント

典型的なゆとり住みかえ
の事例です。
沖縄、北海道、田舎暮らしといった主義主張型と違って、
「どこでどんな暮らしを」という
明確な目標があるというよりは、
人生のchange of paceを狙って
現在のマイホームと同じ圏内で通勤・通学を主体にした生活から、
ゆとりのある生活を求めて「身の丈サイズ」で
住みかえるものです。
これからの住みかえのトレンドということができます。

少し離れるだけで地価は1割に

住みかえ前のマイホームは
東京にも横浜にもdoor to doorで1時間で通えるところ。
しかし、住みかえ後も千葉の成東です。

もちろん、東京に通おうとすると
2時間近くかかりますが、「田舎」というよりは、
依然として首都圏域内といってよいでしょう。
 
ただ、通勤・通学が難しいというだけで、
土地の値段はほぼ1割〜2割になってしまうのです。
 
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これに対し、
東京や横浜に通勤・通学が可能な相模原の一戸建ては
多少古くても月10万円以上の家賃が期待できます。
年間120万円として維持費を20万円見込んでも
年間100万円。
家賃10年分で、成東に広い中古住宅が買えます。
 
ゆとり住みかえの不等式
 
このように、首都圏といっても
都心に通勤・通学ができる場所とそうでない場所とは
家の金銭的な価値に大きな差があるので、
現在の住まいの資産価値をうまく活用すれば
次の住まいを無理なく手に入れることができます。
これをわたしはゆとり住みかえの不等式と呼んでいます。
 
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Nさんはまさに、
この「ゆとり住みかえの不等式」にしたがって、
「安いのに豊かな」住まいを手に入れられました。
 
■ワンポイントアドバイス:死なない・死ねない
 
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答えは、男性61%、女性81%です。
では、次です。
 

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女性は56%と、まだ半数が生き残っています。
男性はさすがに減って35%になりますが、
まだ3分の1の方が生存されていることになります。
 
死なない
 
どう思われました?
みなさんは、たぶん85歳ぐらいまでは
相当の確率で生き延びてしまうというわけです。
 
みなさんはそう簡単に「死なない」のです。
 
死ねない
 
もちろん、
病気で早死にするよりよいに決まっていますが、
手放しで喜ぶわけにもいきません。
なまじ医療が発達しましたので、
中には「死ねない」という表現のほうが
適切な人も多いかもしれません。
 
人生Ⅱと身の丈サイズの住みかえ
 
少し前までは、長寿を祝いこそすれ、
めんどうなことだと考えることはなかったと思います。
しかし、死ぬ直前まで元気でいられる方はむしろ稀です。
だからこそ退職・子育て完了後から
25年以上ある人生
(わたしはこれを人生IIと呼ぶことにしています)を
主体的にいきいき暮らす工夫が必要になります。
 
そのためには、
まず、「どこに住むのか」を考えることが
第1歩になります。
漠然と今のマイホームを
「終の棲家」と考えていたみなさん、
もしかしたらNさん夫婦のような
「身の丈」サイズの住みかえ
選択肢のひとつに加えてみませんか?

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