May 31, 2011 11:59 AM
スタッフ日記~128、129、130~
どうも、番組スタッフの剣持です。
第128回は、弁護士の石丸幸人さんと共に、【News CLUB徹底討論】と題して、
今、気になること・世間を騒がせているニュース…今回は『東日本大震災』をテーマに
“政府の対応”“国民の対応”“今、自分たちが出来ること”について
2人で徹底討論いたしました。
そして第129・130回のゲストは、外交ジャーナリストの手嶋龍一さん!
【プロフィール】
1949年 北海道のお生まれ
74年 NHKに入局
2001年 同時多発テロ事件では、ワシントン市局長として11日間に渡る
昼夜連続の中継放送を担い、その冷静で的確な分析で視聴者から
圧倒的を支持を得ました。
05年 NHKから独立し、
06年 発表した小説『ウルトラダラー』が33万部のベストセラーに!
日本発のインテリジェンス小説と言われ、“日々のニュースが物語の出来事を
追いかけている”と話題になりました。
現在は、慶応義塾大学大学院教授として、インテリジェンス論を担当しており、
外交安全保障を中心に、交信の指導にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。
Q.手嶋さんがNHKに入社しようと思ったキッカケは何ですか?
これは、1番不得意な質問なんですが…(笑)
僕は当時、社会に出て働く必要が全く無かったんですね…
それというのは、アラビア石油株という相場でかなりの大勝負をして、
大金を手にしていたからなんです。
ですけど、不幸なことに当時は“フリーター”なんていう便利な言葉が無かった…
それで、その頃ちょうど読んでいた三流スパイ小説…
その中に出てくるチェコの亡命詩人が、BBCイギリス放送協会に勤めている、
実はイギリスのMI6のスパイだったことから、
日本にも日本放送協会ってのがあったな…と。
どうせ働く必要は無いんだし、すぐ辞めるんだから、これは!!ということで決めました。
決して自慢でこんな話している訳では無くて、悪い例として“職業選択は
真剣にやらなければならない”ということです(笑)
まぁそういった不真面目な理由で入局しまして、そして意外なことに
記者を任されることになるんですけれど、そこにはデスクみたいな人がいて
『今日はお前、コレをやれ!!』とか言って命令してくるんですね、
僕は何しろ有り余るキャッシュを持っていましたから、
少ない給料で命令されると“これは堪ったもんじゃない!!”と。
でも僕は、そこまで子供っぽい人間ではありませんでしたから、
上司に、『いやいや、僕はそんなつもりで働いているんじゃありません!』と言って、
3ヶ月間給料袋を受け取らなかった。
すると上司が泣きそうな顔をして『君の事情は分かった。
受け取ってもらわないと上司の僕が処分される。
だからここは、とりあえず収めてくれないか。』と言われ、
『そういう事であれば。』と受け取った。
それ以来、あまり口うるさく命令されることはなくなりました(笑)
Q.その流れで、どうやってワシントン市局長になられたんですか?
僕は、そういう規格に外れているもんですから、組織の中で生きていくのが
『堅気の皆さんに大変な迷惑をかけているんじゃないか?』という思いが常にあって、
海外へ行ったり1人で取材をしたり…
そういった、人の迷惑をかけなくて済む所をずっと渡り歩いていたんです。
アメリカ海軍だけを取材する横須賀どぶ板通りなんていう
面白い所に1人で居たこともありますし、
その後、政治部に居た時期もありますが、“早くまた旅に出たい!!”
ということで、海外へ。それ以降、NHKに居た3分の2ぐらいは、ずーっと海外で…
すごく良いんですよ?東京から何の関心も受けないんですから(笑)
Q.面倒くさくて“辞めちゃおう”という瞬間は無かったんですか?
海外に居て、時々1年に1回とか2回とかスクープを出しておけば、
後はしばらく間が持てましたから(笑)
『お金?今はもう無いですよ。お金って使えば無くなるんだよね。
若いころは、貯金なんて考えないですから。』という、
飄々とした語り口調とは似つかわしくないとても豪快なお話でした(笑)
手嶋さんのリクエスト曲は、アメリカ軍の兵士が告発サイトにリークをした際
聴いたいた曲で、
『これはたぶん“リークをしたくなる”という魔力を持った曲なのではないか?(笑)』
という…
♪ポーカーフェイス/レディーガガ
そして、『聴いているだけで非常に心地がよくなる。』という…
♪アンフォゲッタブル/ナタリー・コール
でした。
投稿者 newsclub : 11:59 AM