April 19, 2010 10:01 PM
スタッフ日記~72、73~
どうも、番組スタッフの剣持です。
第72・73回のゲストは、医療ジャーナリストの伊藤隼也さん!!
現在の日本が抱える様々な医療の問題について、お話を伺いました。
【プロフィール】
出版社・写真家を経て、
1982年よりフリーカメラマンに…
1994年に、自身の父親を医療事故で亡されたことをきっかけに
医療問題に深い関心を持ち始める。
フォトジャーナリズムという視点をはじめに、国内外を問わず
様々な医療現場を精力的に取材。
多数のメディアでより良い医療のあり方を追求・発信されています。
2000年から、医学ジャーナリスト協会会員としても活動。
2000年2月には、『医療情報研究所』を設立され、
医療改善のためのさまざまな活動にあたっていらっしゃいます。
2008年10月に起きた『脳出血・妊婦たらい回し』事件では、
東京都の周産期救急搬送システムの不備を徹底検証した記事が、
2009年第15回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞されました。
Q.カメラマンを目指したキッカケは?
もともと自己主張の強い子供で(笑)“自分の想いを形にしたい!!”
ということから、最初は音楽をやっていたのですが、
音楽は練習量の問題で続けづらく、絵はあまり描けない…
そんな時、カメラは凄くストレートに自分の気持ちを表現できたんです。
それにカメラマンってカッコいいじゃないですか!?
バブルの頃はブイブイ言わせてました(笑)
Q.医療問題に深い関心を持ったキッカケは?
父親が医療事故で亡くなったんです。
納得がいかず、お医者さんに説明を求めても、
まったく相手されない!!まるで子ども扱い!!
対等に議論をしようにも知識が無い…
そこで、カメラマンの経験を生かし、
医療事故の実態をルポルタージュしてみよう!!と思い立ち、
医療現場や過去に医療ミスにあった患者さんなど、全国津々浦々を訪ね歩いた。
最初は迷惑だったと思うけれど、ちゃんと反応してくれるお医者さん所へ行き、
しつこく何時間もねばって話を聞いたり…
そうこうしているうちに、専門家になっていました。
Q.患者の心構えとしては?
命に関わるような状況になったときは、1つの意見で動かない方が良いです。
少なくとも2つ以上の意見を聞いて(セカンドオピニオン)、
客観的な証拠(データ)をもらうこと。
誰でも病気になる可能性はありますし、身内に何かあった時のために、
日頃からちゃんと考えておくと良いですね。
診断にケチをつけるとかではなく、“本当にその治療が正しいのかどうか?”
“他に治療法はないのか?”など、一度聞いてみてください。
ちゃんとしたお医者さんなら、必ず説明してくれます。
Q.医療の大切さとは?
医療がしっかりしている国は、結果、国として栄えるんですよ!!
そこが保障されていないと、国民は健康不安を抱えながら日常を送るわけです…
“医療政策はお金がかかる一方だ…”と思われがちだが、
お金をかけるだけのリターンは必ずある!!
“いつでも社会復帰できる!!”
その後ろ盾があれば、国民は皆、一生懸命働きますよ!!
…とのことでした!!伊藤さんのお話、もっと詳しく知りたいという方は、
伊藤さんのお書きになった本『最強ドクターの奇跡』『「患者力」で選ぶいい病院』を
是非ご覧ください!!
『父親を亡くした時、ちょうど桜が満開の時期だったんです。
それが凄く心の中に印象として残っていて、“桜”と聞くと、親父のことを思い出したり、
今の自分の原点となった医療問題を思い出すんです…』
と仰る伊藤さんのリクエスト曲はこちら…
伊藤隼也さんのリクエスト曲♪桜色/アンジェラ・アキ
♪THE MOON AND THE SKY/SADE
投稿者 newsclub : 10:01 PM