November 28, 2009 11:14 PM
スタッフ日記~55~
どうも、番組スタッフの剣持です。
第55回の今回は、“放送の倫理とは何なのか?”を、
放送倫理・番組向上機構の放送倫理検証委員会委員を務めていらっしゃいます、
ノンフィクション作家の吉岡忍さんをゲストのお迎えし、お話を伺いました。
●BPO(放送倫理・番組向上機構)とは?
2年ほど前にあった番組ねつ造事件をきっかけに、総務省(TV局、放送局を管轄)が、
『放送法(放送局を準拠している法)をもっと厳しくして、行政指導できるようにしよう。』と
言ってきた時があった。
しかし、放送局からしたら、表現の自由・言論の自由に直接かかわってくる問題だから、
内部の機関として、自主的に色々な事を調べたり、考えたり出来るようにと、
NHKと民放連とで新しく作った第三者機関。
第三者…放送関係者(直接放送局にいる人)ではない、外部の委員
●放送局が直接政府のコントロール下にある国は、他にどういう国があるか?
北朝鮮・中国・ロシア・ミャンマー…と、世の中的に余り評判の良い国では無い。
他の国(アメリカ・ヨーロッパなど)は、独立行政法人というものを作って、
表現の自由・言論の自由が失われないようにしている。
そもそもマスコミというのは、権力(行政)をチェックするのが役割であるにもかかわらず、
日本の今の構造は、チェックするはずの相手からチェックされている…というもの。
そんな中で、
『直接的に行政から指図されるのでは無く、自主的にどうにかしよう!!』というのが、BPO。
●不祥事について
なんでこれだけ仕事の出来る人が、こんな大きな失敗をしてしまうんだ!?
と、とても残念…
やはり、こういう人が存分に走り回れるような時間的余裕とか、
『取材の幅を広げて、どんどん行け!!』と、
後ろから背中を押してくれるような上司がいない事が原因。
●罰ゲーム自粛について
罰ゲームだろうが、裸だろうが、その番組に必然性があれば…
『この番組は、こういうコンセプトでやっていて、
これが無かったら番組が成り立たない!!』
…というくらいに、詰めて詰めて詰めて…で、やる分には全然構わない!!
ただ、『このくらいなら良いだろう…』とか、『バレなきゃ大丈夫!!』みたいに、
大した確信も無いのに、その場の軽いノリだけでやる笑いは…もう終わっていると思う。
そこは、確信犯である必要がある!!
それでもし、BPOや視聴者から苦情が来ても…
別の視聴者から『あの番組を無くすな!!』『あれは俺たちの番組だ!!』というような、
熱い声が湧き上がるくらいの力が番組に無かったら…要はそれまでのこと。
…と、吉岡さんならではのお話も飛び出し、とても熱い時間になりました!!
“空気を読め”や、“右へならえ”の風潮の中で…
さらには、制作費削減の問題なども重なり、
なかなか難しい時代ではあると思いつつも…
吉岡さんのお話に“喝”を入れられた気持ちになりました!!
まとめ ・プライドをもって番組を作れ!!
吉岡忍さんのリクエスト曲 ♪俺たちに明日はない/頭脳警察
♪卒業/尾崎豊
投稿者 newsclub : 11:14 PM