August 07, 2009 10:24 AM
スタッフ日記~39~
どうも、番組スタッフの剣持です。
第39回の今回は、犯罪心理学者で精神科医の作田明さんをスタジオにお招きし、
ニュース等でよく耳にする
“快楽殺人”“ストーカー殺人”“引きこもり青年の殺人”など…
現代の犯罪について、詳しくお話を伺いました。
【犯罪発生件数】
多くの人は、“犯罪発生件数は近年ますます増えてきている”と勘違いしているが…
実際は、平成15年以降、成人による犯罪はずっと減り続けているし、
少年の非行も、平成16年以降は減少傾向にある。
ここ5年くらいの話では、犯罪発生件数は、毎年確実に減っている。
しかし、マスコミの影響…
ニュースで取り扱う犯罪の量が増えたことで、“多発している”と錯覚してしまう。
【犯罪者の男女比】
犯罪を犯すのは、男性が圧倒的に多い。
約9対1の割合で、男性の方に多く、
これは、万国共通、いつの時代もそう…
やはり男性の方が、攻撃的な性質を持っているからだと思われる。
【殺人の心理】
殺人の動機はさまざまで…
利欲=お金や物が欲しくて
怨恨=恨み・妬みから
隠蔽=1つの犯罪を隠すために罪を重ねる
性欲=性犯罪目的
バラバラ殺人の動機
隠蔽目的、運搬目的、恨み目的、快感目的…
それから、“このままだと、もしかして蘇生するのでは?”などという恐怖感から。
快楽殺人の動機
大変稀だが、人を殺すことでセックスと同じ快感・興奮を覚えるケース。
【犯罪報道】
“幼女誘拐”“親殺し”“子殺し”“一家惨殺”など、最近の猟奇的な事件…
実は、昔から(ある程度)ある。
ただ、メディアの発達が、事件を促進する要素になっているとも考えられ、
そう言った意味では、近代に多くなってきた犯罪と言える。
犯罪報道に影響され、便乗犯が出てくる…というケースも少なく無く、
どの国も、犯罪報道の是非については、悩むところである。
しかし、“通り魔殺人”“無差別殺人”などは、加害者と被害者の接点が全く無いので、
報道によって注意を呼びかけ、警戒心を煽る必要があるのも1つ。
【最近の犯罪の傾向】
~出会い系サイト~
昔は無かったもの・新しく出来たもの…それらを利用した犯罪というのは常に出てくる。
~犯罪性の強いアニメ・ゲーム~
成人の場合は、ある程度自分で選択する事が出来るが、
ある年齢以下の子供には、直接的な影響というのも無視できない。
ゲームに夢中になる=他人と接触する時間が減ることで、
対人関係能力・コミニュケーション能力が劣ってくる。
~境界性パーソナリティー障害~
自分にとって大事な人を失いたくない!という願望が強く、
その結果として、ストーカー犯罪などを引き起こす。
~低年齢化~
珍しいから取り上げられているからで、多いからではない。
報道する側、ニュースを見る側も、その点に注意しなければいけない。
【犯罪を防ぐ】
家族以外の地域社会や、親戚づきあいを再構築しよう!という考え。
というお話でした。
“犯罪発生件数は減少している”という事実…とても以外でした!!
でも確かに!!昔、ヤンキーと呼ばれた“見るからに悪そうな人”は
確実に減っている気がするので、カツアゲや暴力事件の減少が
犯罪発生件数の減少に繋がっているのでは?という印象を受けました。
逆に、ニュースのインタビューで
『とても人を殺すようには見えなかった…』などという言葉を耳にすると、
ごく普通の人が犯罪を犯す…自分もいつ、そういう心理状態に陥るかも
分からないんだな…と怖くなりましたねぇ。
まとめ
・“殺人事件”は、特殊なものでは無く、誰しもが起こしてしまう可能性がある犯罪。
・犯罪は、報道される件数が増えているだけで、発生件数が増えている訳ではない!!
作田明さんのリクエスト曲♪イエスタデイ/ビートルズ
♪スタンド・バイ・ミー/ベン・E..キング
投稿者 newsclub : 10:24 AM