日本体育大学 別府健至監督 11月19日放送
去年、全日本9位から巻き返して箱根で3位になれたのは、部員全員が「3位になる!」という執着心を出せたのが大きいですね。現時点でのチームの力は去年よりは落ちますが、潜在能力は今年の方があるので、それを発揮できれば去年以上になります。目標は優勝。前回3位になった時から「来年は優勝」を目標にしてやってきました。
陸上部内で不祥事が起こった後、何度かミーティングをしましたが、反社会的なことがあったわけですから、反省することが第一。第二としてチームのモチベーションを下げない、新たな目標を探そう、となりました。私よりも選手たちの方がなくなったものが大きかったので、苦しいというか、モチベーションが下がる時期だったかなと思いますが、部員一人一人が新たな目標を持ってやったので、練習が中断したとかいうマイナスの部分はありませんでした。
箱根の予選会は4位通過でしたが、当初の目標は(予選会を)通ればいい、というものだったので、順位に関してはあれでいいと思います。ただ内容はもう少し…というか、まずいところがはっきり出ましたね。不安材料の全てが的中したかたちでしたが、なぜ的中したかは分かっているので、改善していければいいと思います。
ライバルのチームというよりも、今回は、学生自体も感じていることですが風邪などの体調不良とか故障、これが一番の敵だと思っています。これの対策がしっかりできれば目標は達成できると思います。
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取材した日は合宿の最中。千葉・富津の民宿で、別府監督に1時間以上お話をうかがいました。長時間の取材でしたが、非常に丁寧に答えていただきました。話しにくかったであろう部の不祥事が起こった後のこともしっかり話してくれました。
チームにとっては波乱の今シーズン。そのフィナーレを笑って迎えるために、監督・選手たちは前を向いて来年1月2日に向かっています。