2018年3月19日 サクラ
今年もサクラの季節がやって来た。
気象庁は17日午後「東京でサクラが開花した」と発表した。
東京のサクラの開花の目安となっている
靖国神社のソメイヨシノの木で
5、6輪以上の花が咲いているのが確認された。
東京のサクラの開花は去年より4日、
平年より9日いずれも早くなっている。
18日、所用で千葉市に行った。
千葉の桜は開いてはいなかった。
あれ?千葉の方が暖かいのでは?
東京がまだ「冬」に包まれているのに
房総半島では「菜の花」が咲き誇り
一足早い春の訪れ・・などとニュースで見る。
調べてみると東京よりも桜に関しては遅いことがわかった。
桜は、夏頃に翌春咲く花のもととなる花芽(はなめ)を形成し休眠に入る。
花芽は冬の低温に一定期間さらされると休眠から覚める。
これを休眠打破という。
花芽は休眠打破のあと温度の上昇とともに生長し開花する。
ポイントは一定期間の低温も必要という事。
常夏だと開花は遅くなるという。
桜前線は九州や四国南部から始まる。
今回も高知から始まり桜前線が北上している。
不思議なのは、大阪よりも東京は北にあるのに
何故ソメイヨシノは東京の方が先に咲くのか、という点だ。
私が調べた限りではあるが
ソメイヨシノは,2月1日からの最高気温の積算温度が
600度くらいになると開花するといわれている。
開花スイッチが入ってからの気温は
東京の方が大阪より早く600度に達するということ。
ソメイヨシノは様々な条件がある中での開花なのだ。
では千葉は・・
千葉県のソメイヨシノの標本木は銚子市陣屋町公園にある。
専門家に聞いてみた。
推測の域は出ませんがという前提のもと
東京と気温はあまり変わらないものの
靖国神社の標本木はライトアップされているので
その分気温が高いからではないか。
それぞれに置かれた条件をクリアしたとき花開く、それが桜。
毎日の気温の積み重ねは
我々が行う日々の努力と重なる。
「桜咲く」とはよく言ったものだ。
今年もサクラの季節がやってきた。