2018年3月12日 今年も花は咲く
あれから7年が経った。
3月11日午後2時46分。
2万2千人以上が犠牲になった。
岩手県や宮城県では、いまだにそれぞれ千人以上が行方不明のままだ。
東日本大震災は、津波の被害で多くの人が亡くなった。
意外に知られていないのが、首都圏の被害。
死者・行方不明者61名、住宅の全・半壊11,557棟にも及んだ。
茨城県や千葉県でも津波の被害は大きかった。
東北地域と違ったのは、津波到達時刻。
千葉県旭市海岸に7メートルほどの津波が来たのが
地震発生から2時間46分後の夕方5時26分だった。
旭市内の飯岡地区に津波の第1波が到達したのは、地震発生から約1時間後。
海岸に近い家々は浸水し、一時避難した人もいたという。
それほど大きな津波ではなく、いったん波が引いて落ち着いたように見えた。
1960年のチリ地震の津波も経験していた住民の中には感覚的に大丈夫と判断した。
住民がホッとして避難場所から家に戻った後の5時26分、
高さ7.6メートルの大津波が襲いかかった。
建物や車を次々と破壊し16人が犠牲に。
地震発生から2時間半後のまさかの事態だった。
波が見えてからでは遅い。とにかく、即時避難しなければ身を守れないのだ。
東京でも、建物の天井が崩落し2人が死亡
スーパーの立体駐車場のスロープが崩落し、車が巻き込まれた。
地震の揺れで工場内に化学薬品を含んだガスが充満、
吸い込んだ従業員が命を落とした。
地震が起きた時、自宅にいるとは限らない。
首都直下地震、南海トラフ地震が高い確率で襲ってくると言われる昨今。
旅先や出張先で起きたなら、どのように身を守るか。
火災同様、冷静に頭に入れておくことが必要だ。
貴方は、何処でどんな恐怖を覚えただろうか。
街ではハクモクレンが咲き始めた。