2018年1月9日 初春
2018年、新年早々、励みになる言葉に触れた。
南極点への無補給での単独歩行に挑戦していた
冒険家の荻田泰永さん(40)が、日本時間の6日未明、
南極点に到達した。
出発から50日目、無補給での単独踏破は日本人では初めてのこと。
今回、食料やテントなどを積んだ重さ100キロ余りの
そりを1人で引きながら歩き、気温が氷点下20度を下回ることもある中、
標高がおよそ2800メートルの南極点を目指していた。
南極点への単独踏破を達成したのは世界でも30人に満たないという。
そもそも冒険家とはどういう人のことを言うのだろうか。
好んで冒険をする人、と大辞林には出ている。
今一つすっきりしない。
職業サイトをのぞいてみる。
「冒険家とは、日本全国や世界の海、山、川、極地などを旅して、
チャレンジを続ける人のことをいう。
人類未踏の場所へ出かけ、新たな発見をすることが冒険の主な目的。
そのため、冒険家が訪れる場所は数千メートル級の山やジャングル、
あるいは北極・南極など、一般の人々にとっては
暮らしにくいエリアが中心となる。
また冒険家には、危険とわかっていることにも
あえてチャレンジする一面がある。
行き先によっては命の危険にもさらされるが、
そんな過酷な状況に屈することなく冒険をすることで、
自ら新しい喜びを得ることができ、人々にも感動を与えることができる。」
人々にも「人間って凄い!」と言わせる程の行動をするわけだ。
荻田さんは、これまでに2度、食料や水などの補給を受けない
無補給での単独歩行による北極点への到達に挑んだが悪天候で断念している。
冒険家とは、撤退という冷静な判断も持ち合わせていなければならない。
今回、風速10メートルの向かい風に一日中さらされながら
およそ15キロ余りを歩いた日もあった。
また、途中で物資の補給を受けないことから、
そりに積む食料や水などの量を多くする必要があるが、
引いて歩ける重さにも限界があるため挑戦が可能な期間も限られる。
今回はおよそ60日分の荷物100キロ余りをそりに積んで、
氷点下20度を下回ることもある厳しい環境の中で南極点を目指したという。
成功した荻田さんは支援者にこう伝えてきたという
「小さな一歩を積み重ねればどんな困難な道でも進めることや、
挑戦し続けることのすばらしさを改めて学びました。
皆さんに感謝しています」
大きな一歩でなくていい
諦めないで
少しずつでも前に進めば
そしてそれを続ければ
目標に間違いなく近づいていく。
冒険家は
己の行動が
人生の真理を気づかせる役目なのだろう。
今年は、諦めない1年にしたいと強く感じた。