2017年8月7日 甲州街道爆進中
8月6日、広島原爆の日を迎えた。
広島市によると
この1年で、原爆死没者名簿に新たに記帳された人の数は
5530人。
これまでの総数が30万8725人となった。
72年前、広島にピカドンが
30万を超える1つ1つの人生を一瞬で壊してしまった。
さらに原爆という悪魔は
72年という時が流れた今も
放射能で人々を苦しめる。
八王子では
金曜・土曜・日曜と「八王子まつり」が行われた。
夜に映える電飾を施した山車。
「い~ち、に~の、さ~ん」
ではなく
「い~ち、に~の、や~い」と掛け声をかけ
運動会で使う位、太くて長い綱を引く。
山車はそれぞれの町内会で保有しており
ちびっ子から高齢者まで皆で力を合わせる。
日頃は夫々の生活に追われるが
祭りの時は、町が1つになる。
祭りのために、太鼓や横笛、
「ひょっとこ」はじめ滑稽な面をかぶっての踊りの稽古。
町によっては、獅子舞だったり白狐だったり。
いずれも中高生という若手が伝統を受け継ぐようだが
それは決して楽ではない。
そしてトータル80万人が見守る檜舞台。
甲州街道をまさに車が引かれていく
それも10分20分でなく
代わる代わる2時間3時間と移動。
綱を引く人、それを先導する長老
山車の上で楽器を演奏する高校生
お面を被って演技する中学生
どの目も真剣。
そのひた向きさに感動する。
先日、ライターの浅原須美さんが
八王子芸者を紹介する本を書き、
番組でお話しいただいた。
「芸者衆も、にわか山車があるのです」
それを確認してきた。
他の山車ほど高さはないが
独特の涼やかさを醸し出していた。
3日後の9日は、長崎で原爆慰霊の日を迎える。
改めて、核兵器を
そして戦争を許してはいけないと心に刻んだ。
平和だからこその祭り。
ずっとずっとずっと、ずっと
夏には太鼓や笛の音が賑やかに鳴り響く
そんな日本でなければならない。