2017年5月8日 マロニエの季節
近所の自然公園
連休中、行楽地は混雑しているが
森の朝はいつもと変わらない。
枝が屋根代わりの遊歩道を進む。
周りに人がいない分
鳥も警戒心が緩いのか
それとも個人的に舐められているのか
1メートル位前を平気でちょこちょこ横切っていく。
足元に白い花弁を見つけた。
辺りを見回してみる。
花をつける低木は見つからない。
視線を樹木の上に移す。
白い花は、鳥や昆虫だけが訪れる所に
空を向いて咲いていた。
昆虫が蜜を吸いに花に近づく。
そこで雄しべの花粉が雌しべにつく。
やがて実がなり、啄んだ鳥が種を体内で運ぶ。
やがて排出されて、新天地での発芽の機会が得られる。
花は人のために咲いているのではない
世界は人間だけのものではないよ
持ちつ持たれつ
皆が集まって暮らしているのだよ
今日も自然は語ってくれる。