2017年3月21日 牡丹餅変形版
春分の日にこれを記している。
二十四節気の一つ。
罰当たりにも彼岸のことを忘れかけている自分に気づき
調べ直してみた。
彼岸とは、私たちの住んでいる世界のあちら測のこと。
そして、春の彼岸と秋の彼岸があるのはご存じだろう。
春分の日は「自然を讃え、生物を慈しむ日」
秋分の日は「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日」
それぞれ春分の日、秋分の日が中日(ちゅうにち)にあたる。
この日にお墓参りをして、先祖を供養する人が多い。
彼岸の中でも中日は特別な日。
春分の日、秋分の日は昼と夜の時間がほぼ半分ずつになる。
さらに太陽が真東から上って真西に沈む日でもあるのだ。
そのため、太陽が西から東に一直線に進み、
あの世とこの世がつながりやすい日であると考えられている。
糸電話の糸も、一直線で張っていないと伝わらない、
そんなイメージをした。
あの世にいる先祖と一番心が繋がる日だから、
彼岸の中日は特別な日になっているのだろう。
彼岸は「春分の日」「秋分の日」の前後3日間を合わせて計7日間。
「春分の日」「秋分の日」は太陽の位置によって決まるので、
毎年変わる。
彼岸も「春分の日」「秋分の日」に合わせて毎年動くのだ。
ところで、彼岸といえば、牡丹餅とおはぎ。
春が牡丹餅でこしあん、秋はおはぎで粒あん。
小豆の細かさまでご存じだったか?
個人的には牡丹餅が粒あんのイメージだが
これにもしっかり理由があった。
小豆は昔から邪気を払うとされていて
先祖の供養に使われてきた。
小豆の収穫は秋。
収穫されたばかりの小豆は皮まで柔らかく粒あん向き。
春には皮が固くなりこしあんでいただくのだそう。
砂糖が貴重だった時代、先祖へのお供えに相応しかったのだ。
また一つ勉強になった。
これも先祖が所望しているのだろうか。買って来ようかな。