2015年10月19日 黄色へ
東京・浜松町の銀杏が黄色く色づいてきた。
各地で行われる「銀杏祭り」はもうすぐだ。
週末、小雨の中、八王子にある自然公園を歩いた。
虫たちの声は無く、コジュケイだけが元気に声を出している。
「サクッサクッ」
地面は濡れているのに、乾いた音が響く。
そして、トレッキングシューズの靴底に違和感。
足元見ると、「どんぐり」だらけ。
小指大のラグビーボールや真ん丸に近いもの、
様々な木の実が一面に落ちている。
踏まないように歩こうにも、避けようがないくらいだ。
これが拾ってすぐ食べられたら、3歩で満腹だな・・・。
空腹のためか、そう思いながら道を進んでいると、
急に「ポツ」、頭頂部に何かが当たった。
鳥の糞か?
いや、鳥の糞なら「ポタ」だ。
今回は我が髪をクッションに少し跳ねている。
何だ?
そんな分析を瞬時にしていると
視界に、動くラグビーボール型どんぐりが。
人生57年、初めて落下したての「どんぐり」を
体に受けた驚き。
私に衝突した木の実は、一旦道にバウンドし、草むらに入った。
運よく動物に食べられず、芽を出し、数十の年輪を重ね、
立派な樹木に成長した頃には、私はこの世にもういない。
しかし、悲しくはない。
次世代のために、出来ることをやっていこう、そう思った。
おや、こんなことを考えるのは秋だからかな。