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diary

2015年2月9日 立春の頃

大寒の頃に書いた絵日記の続きを、立春の頃に記す。
ある土曜日、起きると右瞼が痒い。
症状が酷くなってきたので、眼医者に。
診察を受けると、30代のさだまさし氏風の医師が
右目よりも左目を心配した。
視野の狭くなる緑内障の疑いが捨てきれないと。
「よかったら、検査してみますか?」
「はいっ!」
その返事は、「検査してみますか」の「か」に
被せたタイミングだった気がする。

検査は幾つもあった。
初めは、機械の中の映像を覗きこむ検査。
草原に気球が飛んでいる絵を見ていると
焦点がぼやけたり、くっきり見えたり。
次に画面を見ていると、空気を眼球に吹きかけられた。
前向きに捉えるならば、眼球の遊園地だ。
刺激たっぷり!

その後視力検査を経て、
今回最大のテストがやってきた。
キャンディーズのスーちゃん似、20代、係の女性が笑顔で説明する。
「おしまいの検査はこの機械を覗いていただきます」
白い、昭和30年代、かき氷製造機の周囲に鉄板を貼ったようなものを指した。
「グレーの画面中心を見てください。」
「はい」
「これからその周りに小さな光が点きます」
「はい」
「光が見えたら、このボタンを押してください」
渡されたのは、親指の腹大のボタンが付いたスイッチ。
太い太いノック式ボールペンのノック部分が渡された。
「練習しましょう。リラックスしてくださいね」
「はい」と答えたものの、何だか緊張する。
光った。ボタンを押した。
「はい、その調子です。これから5分位繰り返しますからね。」
すーちゃんの左口角がやけに上がっていた。
またまた続く。

立春の頃
立春の頃