2014年5月19日 ハワイな感じ
先日、『フラ』の発表会を見学した。ハワイの踊りのあれである。
ムームーを着て腰を器用に動かし、優しい手つきで和む踊り・・・。
ところがどっこい!知らないことだらけで、新鮮な驚きの連続だった。
先ず、『フラ』という呼称。
少し前までは『フラダンス』と呼ばれていた。
私もそう呼んでいた。『フラ』は、通がフラダンスを略して言っているのだと確信していた。
ところがそうではなかった。
厳密にいうと『フラ』という言葉は、ハワイ語で『ダンス』の意味。
『フラダンス』というと、ダンス・ダンスとなる。重複するのだ。
だから知っている人は『フラ』と呼ぶ。
フラはハワイの伝統的な歌舞音曲。
そして、それにはダンス、演奏、詠唱、そして歌唱の全てが含まれるという。カヒコと呼ばれる古典的なスタイル(古典フラ)と、
アウアナと呼ばれる現代的なスタイル(現代フラ)がある。
さらに、フラは総合芸術であると同時に宗教的な行為でもあり、
日本の能楽と同じく、単なるダンスや音楽の概念では捉えられないものなのだ。
昔々その昔、文字がない頃、文化を伝承しようと編み出されたのが、フラ。
手の動きが手話の如く、様々な意味を持つ。
表情もしかり。
男の踊りから始まり、女性が踊り始めたのは240年前位だという。
日本では、アウアナをダイエット目的や健康増進で習う人も多く、
充実しているようだ。
踊る際の姿勢は想像以上に大変で、膝を少し曲げ、上半身は真っ直ぐ。
それで、ステップを踏み、手や表情に意味を持たせる。
試しにやってみた。終始バラバラだった。
一回り位上の先輩が涼しい顔で踊っており、尊敬の気持ちが湧いてきた。
結びに、ハワイのモットーを紹介。
『大地の生命は正義によって保持される』
深い言葉である。