« 2014年4月20日のゲストは藤林泰さん(元埼玉大学教授) | メイン | 2014年4月27日「砂丘らっきょう漬け」 »

diary

2014年4月21日 チャーミング

「山笑う」
春、山の草木が一斉に芽吹き、明るく生気にあふれた姿になることとある。
近所の自然公園が、正に表現通り。
新芽・新緑・・・山全体が初々しく、エネルギーが充満しつつあるのだ。
朝7時、いつものように散策(個人的にはパトロール)を始めた。
アップダウン繰り返しの遊歩道、一旦上がって
下りに差し掛かる際、
「ハアハア」
少々苦しそうな息遣いが前方から聞こえた。
次第に主が姿を現した。
上が白、下が黒の真新しいトレーニングウエア。
50代後半、小柄な男性だ。
銀縁の眼鏡をかけ、決して体育会系ではない風体。
「鏡を見ているようだ・・・」
スピードが遅い!
時速1キロか?
すれ違いざま、
「おはようございます!」元気に声をかけた。
「ハアハア」
返事がない。
先方の耳は見ていた。
イヤホンは入っていない。
音楽など聴いていない。
確実に、私の声は届いている。
何か考え事をしているのか、
それとも・・・礼儀を知らない人間か。
正直、私は晴れやかではなかった。
すると、約8秒後、後ろから
「OHYOURYOU~GYORYAI~MYASYU~」
なる声が聴こえた。
所々、呼吸音が挟まる。
そうだったのか・・・・・
申し訳ないことをした。
彼は挨拶どころではなかったのだ。
いい人だ!すごくいい人だ!
限界・・・肉体が笑っていたのだ。
心の中のオセロの駒が一気に白!
人の気持ちなんて・・・・。
いずれにしても「新」の季節である。

チャーミング
チャーミング

つつじの季節
つつじの季節