2013年3月10日 あれから
1年ぶりに宮城県・気仙沼に行った。
東日本大震災から3年。
『石の上にも3年』という。
冷たい石でも三年間座り続ければ暖まることから転じて、
何事にも忍耐強さが大切だということだ。
「3年」は、多くの月日を表している。
多くの月日、3年。
「被災した人たちはどう感じているのだろう」
それを聞きにお邪魔した。
震災時、工場や自宅は津波にのまれるも、
冷静な判断で、従業員約110人、
1人の犠牲者もださず、工場も再建した経営者。
大きな被害を受けたものの
利用者からの熱望に応え、
全力で早期再開にこぎつけた港前の旅館女将。
津波で店を流されるが、2年10か月、頑張りぬき、
ついに今年1月新天地で寿司屋をオープンさせた兄弟。
人の数だけ物語がある。
共通するのは
折れそうになりながらも決してあきらめない心。
加えて周りからの応援も大きな勇気を与えている。
地獄を見た人達は、絶えず明日を見つめ
日々を積み重ねてきた。
あれから3年。
行ってみなければ感じられないことがある。
今回も痛切に感じた。