2014年2月24日 白魔の顔
2度目の大雪から1週間が過ぎた。
いつもの東京ならば、あっという間に雪は消えるのに、
我が八王子、路肩に寄せられた残雪が場所によっては2メートル近い。
バス停近くにも雪は残る。
普段ならば、縁石にぴたりと寄せて
車高が左に傾き「さあ、どうぞ!」
とお年寄りが車内へ乗り易い体勢を作るバスが、
2メートル以上離れて止まる。
利用者は、縁石から一旦車道に降りて、雪をなるべく踏まないよう
おっかなびっくりバスのステップに向かう。
何気なく使っているバス。
不便を感じて改めて気づく。
日本のサービス精神に改めて感動だ。
近所でも被害があった。
カーポートの屋根が雪の重みでV字になっていた。
山梨の知人、イチゴ農家。
除雪が間に合わず、ハウスが潰れた。
その人は悔しそうにこういった。
「ハウスが潰れて、中に入れないのですよ。中には、
『今、ワタシ、一番甘いよ!美味しいよ!』って言ってる
イチゴらがいっぱいいるのですよ!
でも、そこまで行ってあげられないのですよ。
こんな雪初めてだ・・・。辛いです。
イチゴも生きているのに・・・。すぐそこにいるのに・・・。」
雪の惨さの一片を痛感した。
雪国と称される地域で暮らす方たちの日常を垣間見た気がする。
色に罪はない。しかし白という色は、私達に感動と試練を与える。
冬季オリンピックも・・・・。