2014年1月27日 道
大分、日の入りが遅くなってきた。
つい先日まで午後5時は、「夕方」ではなく
「夜」だった。
それが、今は「夕方」に戻りつつある。
時間は絶えず前に進む。
大笑いしたり、涙を拭いながら
私たちは「時」という川の流れに身を任せている。
世の中は「無常」
季節や自然や命にも永遠はない。
我が家に猫がやってきて10年の時が経つ。
初めは手のひらに収まるほど小さかった茶トラが
時間の積み重ねで、6キロ近い巨体に変身。
さらに加齢による衰えもちらほら。
1年前ならば、身軽にジャンプ出来ていた高所に
今はかなり根性を入れないと飛び上れなくなった。
尿管結石以外は風邪もひかなかった奴が
近頃「ゼエゼエ」いったりする。
わが身も大差はないが猫の加齢速度に驚いている。
この冬もアイツは布団の上でアンモナイトのようになりながら
寝ていた。
当初は自由な姿勢が取れず煩わしかった。
今ではお互いにコツを覚えて迷惑ではなくなった。
春になれば、居心地の良い場所に移動することもわかり
冬の間だけと我慢もできるようになった。
深夜猫の重みを感じながらふと思った
「あと何回こいつの重みを感じられるのだろう。」
思わず頭を撫でってやった。
すかさず噛まれた。
甘噛みだった。