2013年2月18日 雛だらけ
「季節を感じたかったら、ホテルのロビーを見るといい」
1981年2月中旬、入社前の研修時期に、先輩からこうアドバイスされた。
半信半疑で行ってみると、そこには雅な雛人形が。
5人の欧米人が、瞳をキラキラ輝かせながらカメラにおさめていた。
なるほど、外国人旅行客へのおもてなし。
同時に 日本文化紹介としての役割も担っているのだ。
久しぶりに、先日ホテルロビーに行く機会があった。
懐かしい雛人形が展示されていた。さらに段飾りのお雛様に加え、
吊るし雛が周りを彩っている。
嬉しそうに携帯のカメラにおさめる8人のアジア人観光客。
昭和56年からの、時の流れを噛みしめた。
変わらないものと変化するもの。
「世の中はその両方が混在しながら動いているのだ」
そう感じた。
ひな祭りが終われば、桜がロビーに登場するはずだ。
いつまでも季節を感じられる感性でいたいと思う。