2012年12月24日 冬の佇まい
ノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行している。
宮崎県は23日、日南市の病院で感染性胃腸炎の集団発生があり、
70代から80代の入院患者6人が死亡したと発表した。
現在、過去5年間で最悪の患者の発生状況。
ノロウイルスは、感染力が強く、大規模な食中毒など
集団発生を起こしやすい。
食中毒というと夏場のものと考えがちだが、1年中、注意が必要。
冬は寒いから安心ということはないのだ。
症状は、初期は発熱や頭痛。
感染が進むと気持ちが悪くなり、激しい吐き気や下痢となる。
入院が必要になるほど重症化する場合もあるが、
命に関わることはまれ。
ただし、赤ちゃんや高齢者の場合、
吐いたものが喉に詰まったり、
肺に入って肺炎の原因になるので注意が必要。
下痢などによって脱水症状が起きるので、水分の補給も大切。
症状は二三日で収まるという。
ワクチンや直接的な治療法はなく、
症状が収まるまで耐えるしかない。
このウイルスはアルコールなどで消毒することはできない。
最良は、食品を加熱すること。
また、まな板や包丁などにウイルスが付着していると、
サラダなどにまぎれこんで感染するという。
事前の熱消毒が大切だ。
ノロウイルスに感染していても症状が出ない場合もあるという。
しかし、腹の中にはウイルスがいる。
トイレに行ったあと、手洗いをしなかったり、
不十分な場合は手にウイルスが付着し、
料理の中に紛れ込む可能性がある。
大切なのは、身近に流行が起きているときは、食品は生で食べないこと。
手洗いを徹底することのようだ。
年末年始は何かと慌ただしい。
気を引き締めねば。