2012年5月27日「阿部農縁」
今回は、福島県・須賀川市にある阿部農縁(あべ・のうえん)の寺山佐智子さんにお電話をつなぎました。
◎ まず、阿部農縁の「縁」が、普通の農園の「園」ではなく、縁結びの「縁」なんですね?
人との縁を大切にしたいので、農園の「園」を縁結びの「縁」にしました。
農家としては、大正時代から続いていて私で4代目です。
◎ 今年の3月から、民宿も始められたとか。きっかけは?
元々、須賀川市は、桃などの果物の栽培が盛んでしたが、
去年の福島第一原発による事故で、地域の直売所では果物が全く売れなくなってしまいました。
原発から70キロも離れ、私たちの桃や梨も、放射線量の検査で基準値未満なのに、とても残念です。
福島の農業がなくなるのは嫌でしたし、県外の人に今の福島の暮らしを直接見て感じてほしいと思い、農家民宿「よらっせ こらっせ」をオープンしました。
いつかは民宿をと思っていましたが、こんなに早くやるとは思ってもみませんでした。
◎ どんな雰囲気なのですか?
焼き杉の天井、漆喰の壁など、非日常がコンセプトです。
新鮮な野菜や手作り味噌を味わえて、農作業も体験可能になっています。
今は、ほうれん草、小松菜、うどなどを作っています。
◎ もう、お客様はお見えですか?
5月4日に、仙台から来たご家族(母1人、子3人)が記念すべき初めてのお客さんになりました。
◎ これから民宿をどんな風にしていきたいですか?
20年近く看護師をしてきたので、お客様の健康面についてアドバイスできたらと思っています。
あと、私たちをはじめ、福島は普通にやっていますのでぜひ、一度、遊びに来て下さい。
今回は、福島県・須賀川市にある阿部農縁の
寺山佐智子さんにお話をお伺いしました。