2012年1月29日「口蹄疫その後 2011春」
2010年4月に宮崎県で発生した「口蹄疫」。
8月末に終息宣言が出されましたが、宮崎県全体で多数の家畜が処分され、
大きな被害を受けました。経済損失額は、なんと2350億円とも言われています。
今日はその口蹄疫問題をテーマに自主映画を制作した「宮崎県・宮崎市」
「NPO法人 宮崎文化本舗」の工藤悦朗さんにお話を伺いました。
◎ はじめに、映画を作ろうと思ったきっかけを教えて下さい。
映画のタイトルは「口蹄疫その後 2011春」。
報道機関で口蹄疫のその後の経過を取り上げられることが、少なくなってしまった。
しかし、まだまだその爪痕は、残っています。
この事件を風化させていはいけないと思い、私自身は、畜産関係者ではないが、
監督として制作に取り組みました。
◎ 映画の内容を教えて下さい。
当時、農業高校の生徒だった子が、インタビュアーとなり行政機関や畜産農家、
獣医、市民に話を聞き、当時のことを振り返っていく。
物語ではなく、記録映像として取材しています。
使用している映像の中には、実際に農家が、撮影していたモノもあります。
わたし自身は、映像のプロではない。有志を募り、宮崎大学映画研究部の協力も
得て、十数名のスタッフで制作を開始しました。
◎ 映画はすでに上映されたそうですね!
去年の7月に地元の「みやざき自主映画祭」があり、そこで2回上映されました。
まだ版権など、クリアになっていない部分もあるがいずれ、この作品をパッケージ
化してその売り上げを、口蹄疫基金に寄付したいと考えています。
◎ 映画を観たお客さんの反応は、いかがでしたか?
宮崎市に住んでいる人でも、畜産関係者でなければ口蹄疫を他人事として捉えて
いる人がいた。そのため、映画を見てショックを受けた人も。
映画を観る事によって、現状を知ってもらう事ができました。
◎ おしまいに、工藤さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。
地元の新鮮なものを食べる事です。
「宮崎県・宮崎市」「NPO法人 宮崎文化本舗」の
工藤悦朗(よしろう)さんにお話しをお伺いしました。