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diary

2012年2月27日 柳川の香りが

もうすぐひな祭り。
よく行く温泉に、つり雛(さげもん)なる物が展示されていた。
調べてみると・・・。
「さげもん」とは福岡県柳川市に残る伝統的なもので、
ひな人形の周りに吊す。
旧柳川藩時代に女の子が生まれた時、親戚、知人から贈られた着物のはぎれで、
この子が一生幸せでありますようにと祈りを込めて、
縁起のよい「鶴」「兎」「宝袋」「這い人形」など
一針一針縫い上げた手作りの布細工と
鮮やかな七色の糸で巻いた柳川地方伝統の大まりを下げ
輪の中央に、小まりと縫いぐるみを交互に下げ輪につりさげる。
さげもんは、7X7=49が原則らしいのだが、
子どもの健やかな成長と人生50年と言われていた時代に、
1年でも長生きしてもらいたいという親の願い、
さらに縁起をかつぎ50という偶数では割り切れるので
さげもんの輪の中央に大きな毬を2個下げて51に
して飾るようになったという。
飾り物には願いが込められている。

蝉   土の中に何年もいて、辛抱の象徴、元気な産声
鼠   子沢山
蝶   蛹から蝶へ。きれいに着飾らせて嫁に出したい親心
兎   おとなしく、でも雪山を元気に遊びまわる
猿   子どもを大事にする。元気に遊びまわる
鶴(亀) 長生き
唐辛子 小さくても、ぴりっとしている
梅(花) 寒さに耐えて、春にさきがけて咲く
桜   みんなを楽しませる
這い人形 生まれて、はいはいするようになった親の喜び
袖振り人形 「はえば立つ。立てば歩け」の親心
瓢箪  無病息災
宝袋  心の豊かさ
金魚  ゆるやかに泳いで、人の目を楽しませる。
海老  年老いて、腰が曲がってもなお元気

さげる順序は上中段に飛ぶもの山のもの木になる(咲く)
中下段に水中のも、の動物、人形を基本としている。
最下段は這い人形、柳川まり。
さらにこれらの細工の間には三角,四角の金紙が貼り付けられる。
これはお金に例えられ、生活に困らない様にとの金縁の意味が含まれている。
これを1対で揃え、お雛様の両端に吊るすのだそうだ。
日本三大吊るし雛とあるくらいで、
他にも山形や静岡にあるという。
まだまだ知らないことが多い。
子を思う気持ちは昔から強い。
つるしもんを眺めていると、子守歌が聞こえてきた気がした。

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柳川の香りが


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子への願い