2011年12月5日 孤独な紅葉
2011年が1ヶ月を切った。
先日まで暖かだったのに、急に手袋の季節。
近所の木々も紅葉が急速に進んだ。
しかし、あまり美しくない。
くすんだ紅葉なのだ。
変色の仕組みを改めて調べた。
朝晩の冷え込みが厳しくなると(10~8℃)
葉の付け根に水分や養分が詰まって層ができる(離層)。
すると、葉に合成された糖分がどんどん蓄積され、
この糖分から赤い色素(アントシアン)が新たに合成される。
一方、緑色(クロロフィル)は、どんどん分解されてしまう。
結果として緑色の色素がなくなり、赤い色素が増える。
これがカエデなどが色づく「紅葉」だ。
では黄色は・・・
イチョウの黄色は紅葉とはメカニズムが異なり、「黄葉」とよばれる。
イチョウを含め、植物の葉にはもともとカロチノイドという黄色の色素がある。
確かに普通に枯れる葉は黄色くなるのだ。
緑(クロロフィル)が分解されると、緑色が薄くなることで、
このカロチノイドの黄色が目立つようになり、黄色く色づいたように見える。
イチョウはアントシアン(赤の色素)のような新たな色素の合成を行わないため、
「黄葉」するのだ。
年々、紅葉の時期が遅くなって、過去50年のあいだに15日もカエデの紅葉が遅れているそうだ。
綺麗な紅葉になる条件は3つ
1昼と夜の寒暖差が大きい
2紫外線が沢山当たる
3適度な湿度があること
また、黄色になるのは「黄葉(おうよう)」
茶色になるのは「褐葉(かつよう)」
赤色になるのが「紅葉(こうよう)」という。
また1つお利口になった。
ただ、いつまで覚えているだろうか・・・。