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2011年8月14日「滋賀渡船(わたりぶね)六号」

今日は、滋賀県で日本酒づくりに使用する伝統の
「酒米(さかまい)」が復活をしたというお話しです。

「滋賀県・東近江市」「JAグリーン近江」
「酒米部会」の沢晶弘(さわ・まさひろ)さんにお話を伺います。

◎ 沢さんの部会では、伝統の酒米を復活させたそうですね。

酒米の名前は「滋賀渡船(わたりぶね)六号」です。
国内最高級の酒米「山田錦」の親米にあたる県の在来種で、
平成16年からスタートした取り組みです。
平成18年には6名の部会員が栽培し、現在では、12~13名の会員が栽培しています。

◎ 酒米を復活させたきっかけは?

元々このお米は、明治・大正時代頃から作られていたもので近江の地酒に
使われていました。しかし、栽培が難しく、収量も少なかったため、
次第に生産が減少し、昭和34年を最後に途絶えてしまいました。
近年は他の地域で栽培されていた酒米を使用していたが、
せっかくなら、地元原種の酒米で作りたい!と復活させました。

◎ 復活するまでにかなり苦労されたそうですが・・・

県の農業技術振興センターで保存していた種子を干拓地の
水田にまき、そこで増やした種子をもとに、試験栽培を開始しました。
品種改良がされていないため、他の酒米に比べ、収穫の時期も遅く、
穂が高いため倒れやすく、育てるに非常に気をつかいました。

◎ 完成したお酒の評判はいかがでしょうか?

スッキリしたのど越しで、飲みやすい。
おすすめの飲み方は、冷酒あるいはロック。
酸味があり、ワインみたい・・・と言うお客さんも!

◎ お酒はどちらで購入できるのでしょうか?

滋賀県内のJA店舗や酒屋さんです。
関東地方でも、「滋賀渡船六号」として、酒屋さんで販売中。
夏を越えると、新酒も徐々に出回ります!

◎ おしまいに、沢さんにとっての「よい食」とは何かを教えて下さい。

地元の野菜を食べる事。