2011年7月17日「五箇山合掌みょうが」
そろそろ夏本番。さっぱりとしたものがおいしい季節になってきました。
夏の定番の食べ物と言えば、そうめんですが、麺つゆに「みょうが」を入れると、
味にアクセントが付いて、より食欲が沸きますよね。
今日は「みょうが」の特産地である「富山県・南砺市(なんとし)」
「JAなんと」「五箇山合掌(ごかやま・がっしょう)みょうが部会」
の池田外三夫さんにお話を伺います。
◎ はじめに富山県南砺市に関して教えて下さい。
富山県西部に位置する街で、平野部と山岳部を併せ持つ。
世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」があります。
年間を通して、観光客が大変多いです。
◎ 池田さんが栽培しているみょうがの特徴を教えて下さい。
正式名称は「五箇山合掌みょうが」。
山間地で栽培されます。香味が強く、鮮やかな紅色をしていて、身が締まっています。
(一日の最高気温と最低気温の差が大きく、それが味に関係します)
出荷の時期は、8月初旬から10月にかけてです。
◎ みょうが栽培の歴史は、かなり古いのでしょうか?
昭和49年頃から地元で栽培がはじまりました。
現在は、53軒の農家が栽培しています。
当初から参加している70代~80代が中心です。
◎ 栽培するに当たってのご苦労は?
機械を使わずに、全て手作業のため手間がかかります。
例えば、みょうがの芽が出る前、湿り気を与えるために秋に刈り取ったすすきを
土の上にかぶせます。この作業をする事によって、芽が伸びやすくなりみょうが
独特の色が出ます。質の良いみょうがを作るには手間を惜しんではいけないと思います。
◎ おすすめの食べ方を教えて下さい。
薬味などに使用するのは定番だが、地元では人参や大根と一緒に煮物にする。
その他、天ぷらにして食べることもあります。私は酒粕に漬け込んで食べています。
◎ おしまいに、池田さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。
家族揃ってご飯を食べる事です。