2011年6月12日 「い草」
畳の原材料である「い草」。
みなさんは、この収穫時期をご存知でしょうか?
い草は、6月下旬から7月下旬にかけて収穫されるのだそうです。
今日は、いま「い草」収穫の最盛期を迎えている
「熊本県・八代市」「JAやつしろ」の平山義明さんにお話を伺います。
◎ はじめに、熊本県・八代市に関して教えて下さい。
熊本県の南に位置する都市。
海に面し、市の中を名流、球磨川が流れている。
平野部では、現在も農業が盛んな土地。
畳の原料となるいぐさの生産は日本一で、国産のおよそ9割を占める。
他にも柑橘類・晩白柚(ばんぺいゆ)も特産品です。
◎ 八代市のい草の歴史を教えて下さい。
八代地方でい草栽培がはじまったのは、今から500年ほど前だと言われている。
米などの作物が作りにくかった土地に、い草が持ち込まれ、貧窮していた人々の
暮らしは豊かになった。これがきっかけとなり、一大生産地として定着しました。
◎ 今年のい草の出来具合はいかがでしょうか?
冬から春先の寒さで生育が少し遅れています。
◎ 八代のい草の特徴は?
県内で作られているおもな品種は「ひのみどり」「夕凪」「ひのはるか」。
これらの品種は、育成権があり、他県では栽培できない。
「ひのみどり」は、茎の太さがわずか1.1mm。
通常一枚の畳を織るのに使用するのは、5000~6000本だが、
「ひのみどり」は7000本使用。そのため、きめ細やかな畳ができる!
◎ 今後の畳業界の展望を教えて下さい。
最近は、中国からの輸入い草が急増している。
国産の安心・安全を訴求するシステムを導入している!
◎ おしまいに、平山さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。
ゆっくりと時間をかけて食事をする事。
良く噛んで食べると自然と時間がかかる。