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2011年2月6日 食育アドバイザー

東京にも、江戸時代から伝わる伝統野菜があります。
都市化によって種類は少なくなってしまいましたが・・・。

今日、ご紹介するのは、生産者の努力によって「復活」に成功した東京の「伝統野菜」です。

「東京都・立川市」「東京都農林水産振興財団」で「食育アドバイザー」を務め
ていらっしゃいます大竹道茂(みちしげ)さんです。


◎ 今日ご紹介して頂ける野菜は、何という野菜でしょうか?

「三河島菜」という葉物の野菜です。
江戸時代から明治時代まで東京都内で栽培されていたもので、場所は現在の荒川区。
常磐線に「三河島」駅があります。
白菜が中国から入っていた事によって、徐々に衰退してしまった・・・。

◎ どのようにして三河島菜を復活させたのですか?

この野菜は、絶滅してしまったと考えられていたが、仙台の種苗屋さんが、
代々引き継ぎ種を残していた。
仙台の書物によると、この種は江戸時代参勤交代で足軽が江戸の町から伊達藩、
現在の仙台に持ち帰ったものだった。
仙台では「芭蕉菜」という名前で呼ばれていた。
その種を分けてもらい、三河島菜を復活させました。

◎ 三河島菜の味の特徴を教えて下さい。

葉は黄緑色で長さ50センチ以上と大きくて軟らかく、クセがない。
漬物用菜っ葉や、今回新たに麺に練り込んだり、
餃子の具や炒め物に使ったりしたところ好評でした。

◎ 早速、地元の方から反響があったそうですね!

今年の収穫は終わってしまったが、4つの小学校からぜひ三河島菜を育てたい!
と声があり、来年度は学校給食にも提供する予定です。

◎ おしまいに、大竹さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。

伝統野菜は時期が限定されているので、その時期にあわせて旬の野菜を食べる
ことが大事だと思います。