2010年10月17日 高知濁酒
数年前から日本の各地でどぶろくを飲むことができる「どぶろく特区」が誕生して
います。今日ご紹介するのは、手作りのどぶろくを飲むことができる高知県の農家
民宿のお話です。
「高知県幡多郡三原村」「三原村どぶろく協同組合」の「組合員」宮川園子さん
にお話をお伺いします。
◎ はじめに宮川さんがお住まいの三原村に関して教えてください。
三原村は、高知県の西南部にあり高知市からは車で3時間30分ほど離れた場所にある。
特産品は、お米やトマト。また書道で使用するスズリも有名です。
◎ 宮川さんの家では、農家民宿をされているそうですね。
1日1組限定で定員は6名。
その季節にとれた野菜を使って、郷土料理を出しています。
家族連れでやってくると、川エビの漁や朝はクワガタ・カブトムシとりに出かけます。
◎ 三原村には「濁酒特区(どぶろくとっく)」があるそうですが・・・
「どぶろく」=濁り酒。滓を漉しとらない日本酒のこと。
今から5年ほど前にはじまった取り組みで、家では、4年前からどぶろくを提供
しています。同じ地区でどぶろくを出している農家は、7軒あります。
◎ どぶろくを造りはじめたきっかけは?
三原の地区では、昔からどぶろくを作って飲んでいました。
地元の町おこしとしてはじまり、その味を復活させようとなりました。
私も県の試験場で研修を受け、作り方を習得しました。
農家民宿に泊まるお客さんは、ほとんどがどぶろく目当てで、懐かしい味がすると評判が高いです。
◎ どぶろくを作るにあたって、苦労している事はありますか?
どぶろくの材料は米と水。いたってシンプルです。天気によって、味が変わって
くるので、仕込みには気を遣ういます。安定した味のどぶろくを提供することが
苦労している点です。
◎ おしまいに、宮川さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。
自分たちが育てた野菜を、おいしく残さずに食べること。これがよい食事に繋がります。